たこわさ

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さくら荘のペットな彼女 第21話「誰のせいでもなく雨は降る」感想

原作知識は漫画版を少し読んだ程度。
(以下ネタバレ)
遂に心が折れてしまった七海。追い討ちをかけるように空太のゲーム企画も落選の連絡が。雨の中、夢破れてしまった「凡人」二人は……。
七海の頑張りについては作品通して描かれてきたことなので、空太の叫びについては否定するべき所がない。また、空太がギリギリまで自分の企画も落選した事を七海に話そうとしなかった所は評価したいところ。実質「先がない」七海の状況は、空太のそれとは似て非なるものですからね。あくまで、「不合格」という揺るぎようのない否定を付けつけられた七海に、それでも「七海が沢山頑張った事は知っている」とささやかな肯定の言葉を送り、彼女が我慢しないで悔しさを全力で表せるようにお膳立てする事だけが、空太に出来る唯一の事だったのでしょうし。
さて、そんな凡人二人に待受けていたのは更なる悲劇。署名が目標数に達せず、さくら荘の取り壊し撤回運動で出来る事がもう無くなってしまったという事実。ある意味達観している仁・美咲・龍之介の三人と違い、ましろは空太の口から告げられてもその事実を認める事が出来ず……ここで空太がましろの心中に気付いていながら何もしなかった事が、後のましろの決断のあるいは一因となっているのかもしれませんね。
そしてさくら荘に帰り着いた時、自分宛と勘違いして開封してしまったゲーム会社からの封書には、空太のゲーム企画でのイラストへの評価とましろに仕事を依頼したい旨が……。
七海に対してはあれだけ相手の気持ちを慮った態度が取れたのに、ましろ本人がいる横で「凡人はいくら努力しても天才に勝てないのか!」といった旨の発言をしてしまうなんて……前半で上がった空太の株が大暴落ですわー。
いい加減空太には、何で自分がましろの才能ばかりに言及して、人格からは目を背けようとしているのかについて真剣に考えてもらいたいものですが……そうすると七海があまりにも不幸になる予感がしてならないですが。

新OP/EDはアニメーションと楽曲の親和性が気に入ってしまったので、珍しくどちらもCDを購入。EDの方はまるっきりの新人さんらしいですが、作詞が石川智晶・作曲が田代智一・編曲が本間昭光という豪華クリエイターによる楽曲提供なんて羨ましすぎて鼻血が出ますなー。