たこわさ

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TARI TARI 第11話「満ちたり 欠けたり」感想

(以下ネタバレ)
艱難辛苦を乗り越えて、部員間の意思疎通もばっちりになってきた感のある合唱部(時々バドミントン部)の面々。学校全体も白祭に向けて盛り上がる中、白浜坂高校全体に関わる重大な事実が明らかに……。
えー、聞くところによると地方では私立高校が突然生徒募集を止めて廃校宣言をするケースが実際にあるそうで、学区の空白化が懸念されているのだそうです。ただ、白浜坂高校の場合

  • 湘南地区という比較的人口の多い地域に位置し
  • 地元では「鎌高か白浜坂か」と言われる程人気の学校であり
  • 伝統ある学校であり、各種イベントにはVIPも招待される

という今まで描かれてきた様子から見れば、「少子化の波による経営難」という理由が当て嵌まるようには思えず、また突然の廃校ともなれば地元への経済的・政治的影響も決して少なくない事が予想される訳で、どうにも展開的に違和感が拭えないな、と。
確かに漫画的演出とストーリー展開が意図的に多様されてきたこの作品ですが、キャラクターの言動ではなくこういった背景社会を描いた部分であんまり適当な事をやられると、正直興ざめというか。もちろん、物語の盛り上げ方としては「廃校」という出来事は間違いなくインパクト強ですがね。ただ、あまりにも安易というかなんというか。
まあ、合唱部の面々、特に和奏が全く諦めていないという前向きな続き方をしたので、作品自体への評価や興味が下がったわけではないのですが。つーか、いつも控えめな笑顔しか見せなかった和奏があんなにステキな満面の笑みを見せてくれるようになるなんて……。そこだけでも和奏好きな私は満足ですわよ。
田中と紗羽のフラグも順調で相変わらずニヤニヤ出来ましたし。というかパンツ目撃であそこまで動揺する田中の純情さが微笑まし過ぎる。

廃校云々に関しては、今までいいところが全くなかった教頭(と校長)が理事長の悪事を暴いて中止させる、とかその系統の「漫画的展開」だったら大歓迎なんですがね。