たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

TARI TARI 第12話「重ねたり 響いたり」感想

(以下ネタバレ)
廃校と文化祭の中止が突然に決まってしまった中、合唱部の面々は「自分達の手で白祭をやろう!」と決意するが……。
あくまで前向きな合唱部の面々。色々な問題を共に乗り越えてきたからこその結束力ですかね。
しかし、「自分達の手で白祭を」という彼女らの声に対して周囲の反応は実にまちまち。生徒会・クラブ会議では、一部の人間が賛同してくれたものの結果的に否決されてしまう。というか、部活動が比較的盛んな学校の筈なのに、文化祭の突然の中止に誰も声を上げないってのが逆に違和感あるなぁ、とも思い。あと、珍しく苦言を呈せず姉の無茶振りを淡々と議題としてホワイトボードに書く弟君の姿がなんか良かった。
一方、田中は「背景を手伝ってくれる奴から頼まれたから」と紗羽に写真を撮らせてくれるよう頼み込む。案外すんなりOKしてくれた紗羽――こやつ、この手の頼み事に慣れているなw そして気合の入った写真は自分用に、相手に渡すのはこっそり盗み撮りした振り付け練習中の姿に、と田中の純情BOY振りがますます際立ちますな!! このまま片思いの「いい思い出」で終わるのか?
ウィーンの小道具が清掃業者に回収されてしまう件は、かなり強引にピンチを演出した感がありますが、喧嘩が始まりそうになったところでウィーンが歌で仲裁する、という小粋な展開が光る。ウィーンの一件能天気にも見えるさりげない優しさは相変わらずです。
そして、母の墓参りに行った和奏が偶然に出会った教頭。和奏と母の合作を、そして「自分がそうだったように母にも支えになった友人がいたと思います」という和奏の言葉を聴いて思わず「鬼の目にも涙」状態。この人の場合、序盤の役回りが酷すぎたから最後くらいは何か活躍して汚名返上してもらいたいですね。
さてさて、ウィーンの小道具は結局作り直しになってしまい、徹夜までして作業を続けます。それを見た田中はウィーンの助けになろうと彼の分担だった衣装作りに名乗りを上げますが――不器用な彼にはやっぱり無理でした。そのあまりの不器用さは、アドバイスを求めにいった家庭科部(?)の部長が思わず「私が作る」と申し出るほど。他の部員達も気前よく手伝ってくれる事になりましたが、そういえばこの部長さんは生徒会の会議で来夏の意見に「提案するくらいいいんじゃないの?」といち早く賛同してくれた人でもありましたね。ううん、ナイス眼鏡!(?)
それぞれがそれぞれの出来る事を精一杯やって迎えた白祭前日。天候はあいにくの豪雨でなにやら暗雲が立ち込めていますが――最終回が楽しみになってまいりました。

地元ネタ

鎌倉市内の清掃センターはどこも白浜坂高校の(描写上の)所在地から歩いていくにはかなり辛い場所にあるので、合唱部の面々の移動手段がちょっと謎だったりしましたw