たこわさ

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人類は衰退しました episode.12「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」感想

原作はノータッチ
(以下ネタバレ)
優雅なお茶会への参加で、「冷たい腹黒」だった「わたし」も「裏表の無い腹黒」へ(あれ?)
そんな中、かねてより疑っていた隠し部屋の存在と、Yがそこを隠れ家にしている事を突き止め……。
Yの腐女子振りは学生時代からだったのか! と爆笑しつつも、彼女が意地悪な一匹狼を演じていたのは自衛の為と信頼できる仲間を探す為だったと判明。そして「わたし」にお茶会メンバーの「裏の顔」を明かす。
お茶会メンバーの「裏の顔」は、作品全体の「黒い御伽噺」的な雰囲気に慣れていたのでどす黒い気持ちにならずに済みましたが、もしこれが初回のエピソードだったら鬱々した気持ちでこの作品に挑む事になってたんだろうなぁ、とw 特に巻き毛ちゃんの無邪気な凶器が恐ろしい。
そんなトラブルもありつつも、Yと一緒に「妖精のお茶会」の秘密を探ったりお茶会メンバーとも和解したりと、それなりに楽しい学園生活だったようですね。ですが、そんな学舎も卒業生は出ても新入生が入ってこない為、段々と人が減り廃校が決定。「わたし」達が最後の生徒となってしまいました。
ここら辺の淡々としながらもどこか寂しさ漂う「わたし」の語り口が、「人類の衰退」という止められない絶望の中でどうにか踏ん張って生きている彼女らの世界観を表しているようで、何だか物凄く切なくなってきました。そして見事に成長した巻き毛ちゃんが最後に号泣した所で……(´Д⊂ヽ
数年後、「卒業したら二度と会うことは無い」というのが通説だったはずが、Yとあっさりと再会。毒づきながらもYの事を「友人」として扱う「わたし」の気持ちがなんとなく分って気がします。
そして、Yが持ってきた家政婦ロボットの中から飛び出した妖精さん、「わたし」の夢の中で二人だけのお茶会を催していた妖精さん。彼らが同一の存在なのかは分りませんが、どちらにしろ「わたし」の事をずっと見守ってくれていたのだな、とほんわかした気持ちで物語は終了。
原作ストックもあるそうですし、是非とも二期を作ってもらいたいですね。