たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

「アイドルマスター ミリオンライブ!」は正統派アイドルアニメだった

ということで、「アイドルマスター ミリオンライブ!」アニメ第一幕を観てまいりました。

正直、「原作を知っている人間が十分楽しめるくらいのものになっているのだろうな」くらいの気持ちで観に行ったのですが、ふたを開けてみれば「え、ちょっと本気出し過ぎじゃない!? 場合によっては覇権アニメだぞこれ」と思わされるほどのクオリティ。
先に放送された「U149」もそうでしたが、アイマスシリーズは常にアニメに本気なことを、改めて思い知らされました。

本作は「アイドルマスターなんて知らないよ」という方にも十分お勧めできるアニメです。
是非とも劇場に足を運んでいただきたいし、映画館が苦手な方は十月からのテレビ放送を絶対に! 観て欲しいと思います

(以下、ネタバレ含む感想)


まず最初に、3DCGアニメということでどうしても不安視してしまう部分がありましたが、全くの杞憂でした。
もちろん、要所要所で3Dモデル臭さがあるのですが、大事な場面は手書き風作画に、グリグリ動かすべきところは3Dでぬるっと動かす。
そういったメリハリが利いていました。

正直、↑の予告映像などは「もっと可愛い場面あっただろぉ!?」と思わなくもないのですが、多分ネタバレ防止の為に使えなかったのだろうな、と。

脚本に関しては、がっつりアイマスに関わって来た加藤陽一さんだけあって、40人を超える大所帯の中でもきちんとそれぞれのキャラクターの個性が分かるようにエピソードをちりばめるなど、流石の手腕。
私もかなり気付かなかったのですが、GREE版やミリシタのオマージュや小ネタなども拾って上手くアレンジしている部分があるそうなので、歴戦のPさんは感動ものだったのではないでしょうか。


声優さんの演技については、これはもう十年関わって来た方々ですから、実に堂に入った感じでした。
しかも今回は、ゲームなどで描かれている「既に仲良くなったメンバーたち」ではなく、初対面から仲良くなっていく様が絵が描かれているのですが……そういったキャラクター間の距離感のようなものもきちんと演じ分けされていて、関心ひとしきり。

中でも、作中のオーディションで歌唱する場面など、きちんと「新人っぽい歌い方」をしているのですね。
あのデチューン具合が本当に凄くて、時に「Vo力団*1」とも呼ばれるキャストさん達の表現力・歌唱力の巧みさを見せつけられました。


物語は実に王道のアイドルもの。
能天気かつ天井知らずの元気娘がアイドルを目指し、周囲を巻き込みながら成長していくアレです。
アイマス伝統のギスギス展開もきちんとありますよ!(?)


特に「ミリオン」という作品は、良い意味での泥臭さ――ゼロからトップを地道に目指していく等身大の物語なので、実は歴代アイマスアニメの中でも一番アイドルアニメしてるかもしれません……。


その他、個人的に気になったポイントなど。

  • 真壁の使い所が解釈一致過ぎて素晴らしかった。
  • 翼がむちゃくちゃカワイイ
  • プロデューサーくんが予想以上にカワイイw
  • プロデューサーの上に乗って赤面するロコが死ぬほどカワイイ
  • 桃子に「お兄ちゃん!」って怒られたい人生やった(?)
  • バネPが順調に社長に似てきていてじわっと来た
  • 公式が幻覚P

などなど。他にももちろん沢山あるのですが、ありすぎてまとまりませんわw


ということで、本作は三週間の限定上映かつ、途中から「応援上映」が解禁されてしまうので、静かに観たいという方は、急いで劇場へ!

*1:あまりにも歌が上手すぎるために付いた、ミリオン声優陣への尊称。