たこわさ

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実家のような安心感? アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ! 第2幕」も凄い!

第1幕に引き続き、第2幕も観てきましたので、簡単に感想をば。

第1幕が「正統派アイドルアニメ」だったとしたら、中盤となる第2幕は「俺達のミリオン」という感じでした。
(以下、ネタバレ感想)
前回はラストに流れた「Rat A Tat!!!」に乗せたOP映像は、今回は冒頭に。
テレビ放映時は毎回流れることになるのでしょうから、その印象がつかめた感じですね。

第5話『未完成のThank You!』

まずは前回までに揉めた「原っぱライブ」の顛末から。
全てが手作り、手探りの中で、それぞれのキャラクターの性格や特技のようなものが流れるように紹介されていく様は見事。
原作をミリしらな方の感想を見ても、「39人いても特にこんがらがらない」というものが多い印象です。

そして、ライブの最中に「ミリシタ」追加組である歌織と紬が顔見せ。
尺を考えたら最初から登場させた方が楽だったでしょうに、あえて「合流組」であることを印象付けてくれた所に、アニメ制作側の原作へのリスペクトを感じました。

そもそも、この「原っぱライブ」自体がミリシタ以前に提供されていたGREE版のオマージュなので……。
その辺りの事情を知っていると、より楽しめたかもしれませんね。

そしてイベントの最後に披露されたのが、ミリオンを代表する曲の一つ「Thank You!」のアレンジバージョン。
決して大きくはない、けれども確かな手応えを残した「原っぱライブ」はまずまずの成功――と思ったら、なんか静香の父親が登場して水を差しますw
この人、なんでいつもスーツなんでしょうねw

第6話『動き出す夢 ライブシアタープロジェクト!」

前回に引き続き、静香の父親の空気を読まない発言からスタート。
ここでようやく、静香がオーディションの時に極度の緊張状態にあった理由が明かされます。
原作勢は「知ってた」でしょうし、話の流れで殆どの観客も察していたでしょうが、わざわざ関係者(殆ど未成年)が揃ったところで言いますかねw

静香の事情を未来たちが知り、改めて力を合わせてアイドルとして頑張っていこうとなったところで、紬と歌織が本格合流。
歌織は他のお姉さんキャラよりも落ち着いていて早速存在感を示しましたが……紬が色々と持って行ってくれましたw
Twitter(X)では紬Pの方がとても多く見受けられますが、その理由の一端が分かりましたね。

そしてそして、遂にシアター組のデビュー一発目が披露。
納得の人選と、「かっこよさ」全開の楽曲に早速度肝を抜かれます。

Star Impression

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『作詞:こだまさおり 作曲・編曲:山口朗彦』という、ミリオンやSideMのP感涙の制作陣。これは本気です。

静香と志保の掛け合いも最高ですね。
ライバルというか天敵というか似た者同士というか。
あ、ちなみに私は真壁Pですが志保は副担当の一人です。

第7話『ドキッ! 真夏の海のデビューバトル』

はい。問題の回です。トンチキ回です。頭ミリオンです。
結構、ネット上では辛辣な感想が目立ちますが、グリマスからミリシタから投票企画からパチンコまで、色々と網羅していて私も熟練Pさんに教えてもらわなければ全部のネタが分からなかった、「俺達のミリオンライブ」感が溢れるエピソードです。

この手のギャグであることを前提にした演出・脚本って、今の時代は反発を買うんですね。
チュパカブラくんの現実離れした動きとか、安全性ガン無視のアスレチックの構造とか見れば、「演出」だってはっきり分かるはずなのに、マジレス入れている人が多くて残念です。

でも子供たちはあの手の過剰演出は大喜びだと思うので、テレビ放映の際は親子そろってみて欲しいですね。
水着回ですけど。風花さんがくっそエr(検閲削除)。


上記の通り、私は真壁Pなので彼女(を演じる阿部里果さんの)歌唱力が惜しげもなく披露されたEDカットには大歓喜。

海風とカスタネット

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第8話『変わるためのステージ』

第7話でトンチキ回をやってリアリティラインを下げたところで、第8話は現実的な問題と、コメディタッチの解決方法の掛け合わせで、いよいよ本作の方向性が定まった感があります。

「子役探偵桃子ちゃん」の版権管理はどうなってるんだ? とか、つっこんではいけませんw
詳しい方もいるでしょうが、テーマパークで観客を巻き込んで進むタイプの演劇もありますので、実はそれほど現実離れした方法でもなかったりしますしね。

ED曲「catch my feeling」は、このみさんのソロ曲も数多く手がけているKOH氏の作詞作曲。
ユニット曲でありながらも、このみさん節強めになっていて担当Pさん大歓喜だったのではないでしょうか。

catch my feeling

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ということで、第1幕が良い意味で無難だったのに対して、第2幕ではやや攻めたエピソードが目立ちました。
が、同時期に発表されたテレビ放映時間を見て納得。
なんとニチアサです。
むしろもっとトンチキでも良かったかもしれませんw

ニチアサは親子二代で観ているご家庭も多いので、大人はシリアス部分を、お子さまはトンチキ部分を楽しめる構成になってるんじゃないでしょうか。
1クールという短い尺の中で、単品のアニメとしてのクオリティを落とさずに「ミリオン」の要素を出来るだけ多く紹介するには、この構成がベストだったと思います。


さてさて、けれども第3幕の予告は、また第1幕に近いものになる様子……?
今まで「何とかしてくれる」ポジションだった翼にも変化が現れるようで、物語はフィナーレに向けて加速していきそうです。
第3幕も楽しみ。