ドラゴンクエスト ダイの大冒険 第20話「今すべてを斬る」感想――遂にあの必殺剣が
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下、ネタバレ含む)
あらすじ
空裂斬を成功させ、見事フレイザードの核を斬ったダイ。
核を失ったフレイザードは炎と氷の身体を維持できず、分離。その隙をついてポップがベギラマで氷の半身を破壊する。
止めとばかりにヒュンケルがフレイザードへ斬りかかった、その時。ミストバーンが現れそれを妨害する。
ミストバーンは「魔影軍団最強の鎧」のフレイザードに与え、炎の暗黒闘気「魔炎気」として復活させる。
魔影軍団最強の鎧のパワーはすさまじく、力でクロコダインを上回り、ヒュンケルの攻撃をも返り討ちにし、更には呪文まで弾いてしまう。
一転して大ピンチに陥ったダイ達。しかし、満身創痍のはずのダイは何故か余裕さえ感じさせる佇まいを見せ、フレイザードの猛攻をいとも簡単にいなしてしまう。
ヒュンケルは言う「完成だ」と。
大地を斬り、海を斬り、空を斬る。全てを斬るに至ったダイは、遂に「あの必殺技」を繰り出す――。
感想
Aパートの作画、演出が実に素晴らしかった。
静止画を多用する代わりに描き込みに力を入れたり、遠景の視点でもって迫力を演出したり。そして満を持してのアバンストラッシュ。これはもう完璧と言わざるを得ない。
昨今では、終始超絶作画が続くようなアニメを「神作画」等と呼んだりもするが、私的には本作のように「限られたリソースの中できちんと見せ場を作る」作品の方を評価したい。
他にも、本作では原作では省かれていた「繋ぎ」の動作(例えばクロコダインがさりげなく味方を庇っていたり、マァムがいち早く負傷者を気にかけていたり)へのこだわりが毎回感じられ、実に丁寧な作品作りを心掛けていることが伺える。
ジャンプ作品のアニメ化というと大外れか大当たりかしかない印象だが、本作は間違いなく大当たりの部類に入るだろう。
Bパートの、レオナがヒュンケルを諭すシーンと、バダックとクロコダインが友情を深めるシーンは、原作通りの名シーン。
流石にレオナの酒乱設定は省かれたようだがw
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