今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下、ネタバレ含む)
あらすじ
ヒュンケルの最後の剛力により、ダイ達は溶岩の海から逃れた。
悲しみを隠せないマァムだったが、ダイ達に立ち止まっている暇はなかった。
神殿に残されていた信号弾を使い、何とかパプニカ三賢者の一人・エイミに発見してもらえたダイ達。
ダイ達が不死騎団を倒した事に驚くエイミだったが、ダイの持つパプニカのナイフが何よりの身の証となり、レオナが隠れ潜む「バルジ島」へと連れて行ってもらえることに。
だがその頃、バルジ島に氷炎将軍フレイザードが現れ、レオナを亡き者にすべく襲い掛かって来た。
果たしてダイは間に合うのか――。
感想
原作ではレオナが自ら食料をはたき落としていたシーンが「奪い取り、落とすと脅す」だけになっていたり、アポロの「女の顔になんてことを」というセリフが「マリンになんてことを」と改変されていた。
この辺りは、子供向けアニメでは特に厳しいレギュレーションの為の改変だと思うが……何とも面倒くさい世の中になってしまった、とも。
仕方のない事ではあるのだが。
まあ、ポップの「それ、本当に女かよ」は当時からどうかと思ったので、改変されていて正解ではあるのだが(苦笑
さて、そういった配慮による改変があったとしても、レオナの毅然とした姿、気位の高さは変わらない。
レオナは各種呪文を器用に扱うものの、今まで描かれてきたように戦闘力が優れている訳ではない。けれども、人々を導き戦う、上に立つ人間に求められるものはそういう能力ではない、ということが一連のシーンで簡潔かつ完璧に描かれていたと思う。
ポップ共々、本作品における「名セリフメーカー」の一人であると思う。