デカダンス 第4話「transmission」感想――カブラギとはぐれてしまったナツメの運命は
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
ガドルの群れが、今度は地下からデカダンスを襲ってきた。
大地が砕け、大穴が口を開ける中、パイプが穴へと落ちてしまう。
地下通路では、今まさに「かの力」とガドルとの戦いが始まろうとしてる。
速やかにパイプを救わなければ、戦いに巻き込まれてしまう。
焦るナツメはカブラギの制止を振り切って、先行する。
しかし、そこで彼女が見たものは過酷な戦場の現実だった。
果たしてナツメは、恐怖に打ち勝ちガドルの群れを突破することが出来るのか――?
感想
ということで、今回は大きな世界設定のネタばらしはなかった。
その代わり、デカダンスでの「ゲーム」が既に何百年と繰り返されていること、「全滅シナリオ」も織り込み済みであることが明かされた。
別に本体があるギアの人々はサイボーグ体に戻るだけだが、人間はそうはいかない。
「バグ」でありつつも強く生きようとするナツメは、すでにカブラギの生きる意味になっている。そんな彼女を見捨てられるはずもなく……。
「世界の真実」を伝えれば、いくらナツメでも、おそらく絶望してしまうだろう。
だから、カブラギは真実を伝えられなかった。ある種の二律背反が彼の判断を鈍らせてしまった。
全滅が約束されたミッションに挑むナツメたちの運命は、もはや絶望的にも見える。
カブラギは一体どうやって、この窮地をひっくり返すのだろうか?
……まさかここで「全滅エンド」を前にカブラギが絶望する展開にはならないと思うが、本作はまだいくつもの隠し玉を持っていそうなので、油断ならない(苦笑)。
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