たこわさ

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とある科学の超電磁砲S 第11話「自動販売機」感想

第一期視聴済み。漫画版既読。
(以下ネタバレ)
息抜きの日常回――と思わせておいて、美琴が本当の意味で追い詰められるお話でした。彼女が唯一本当の意味で容赦しないで済む相手、上条と出会ってようやく日常を取り戻したと実感している所に「妹達」が現れてしまうのだから、最早世界が彼女を絶望させる為に動いているんじゃないかと勘繰りたくなるレベル。
で、一期以来久々登場の上条は言うまでも無く本編「とある魔術の禁書目録」の主人公な訳ですが、今回の描写から見るにどうやら記憶喪失になってから初めて美琴に会った所のようですね。一期で登場した時にもそれらしい描写があったけれどもあれは無かったことになったのかw
さて、「妹達」の口から計画が順調に進行中であり、関連組織も最早(計画終了前に)個人の力で全滅させるのは不可能なレベルまで分割されたという事実を前に、絶望感に打ちひしがれる美琴は更なる真実――計画が学園都市上層部の庇護下で行われている事に気付き、最早打つ手なしといった状態まで追い込まれてしまいました。しかし、それはあくまでも「彼女が日常を取り戻す」という前提での話。もし彼女が、何もかもをかなぐり捨てて計画を潰そうと覚悟すれば、わずかながらも可能性が残っていました。
その覚悟を後押ししてもらう為に彼女が力を借りたのは、最も信頼するパートナーである黒子でした。「もし自分が学園都市を混乱させるような事をしでかしたら黒子はどうする?」という美琴の問いに、黒子は期待通りの答えを返してくれた――それだけでもう、美琴の覚悟は固まったことでしょう。
しかし、「禁書目録」でこのエピソードの先を知っている人間には、その彼女の覚悟でさえも、まだ真実という名の残酷な壁には及ばないという事を知っているわけで。ここからはシリアス一辺倒になる予感。