Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-　Episode 21「Grand Order」感想――ついに最終話

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ。原作バレやや配慮中）

あらすじ

遂にビーストⅡは斃れた。
満身創痍の状態で地上へと帰還した藤丸達は、誰もいなくなった地上を彷徨う内に、意外な人物と再会する――。

Episode 0 「Initium Iter」

発売日: 2019/08/12
メディア: Prime Video

感想

前回は、やや演出頼みなところが目立ったが、最終回は本当のエピローグという感じに締めてくれていて、一安心。

ウルクは滅びたが、その魂は生き延びた人々に受け継がれた。
藤丸達の英雄譚は、人類の記憶には残らないが、それは決して無駄という意味ではなく……。

饒舌なまでの台詞の数々でそれらを語りつつも、決して冗長ではない。奈須きのこ作品の特色を、見事にアニメで再現した最終回だったように思える。
また、役者陣の熱演と、シーンの取捨選択が好印象だった。

ギルガメッシュ王は言うに及ばず。藤丸の心に「人間を愛する神」という鮮烈な姿を焼き付け、おそらくは彼がティアマトに「勝利」するカギの一つとなった、ケツァルコアトルの言葉の数々。
マーリンが語る藤丸立香という青年の輝き。

ウルクの街は全滅したが、その廃墟を背景にしても色褪せぬ、人間賛歌。
このアニメが描こうとしたのは、徹頭徹尾そこだったのかもしれない。

『Fate/Grand Order -終局特異点冠位時間神殿ソロモン-』　制作決定―――
最後の指令―。アニメ『Fate/Grand Order -終局特異点　冠位時間神殿ソロモン-』の続報にご期待ください。https://t.co/Dy4DFsJ36H #FGO_ep7 #FGO #バビロニア pic.twitter.com/gE0CCEmrbg
— 【公式】Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- (@FGOAP_ep7) March 21, 2020