ID:INVADED イド:インヴェイデッド FILE : 04「EXTENDED 燃えさかるビルの世界」感想
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)
あらすじ
世間を騒がす連続殺人犯「墓掘り」。
その手口は、被害者を生き埋めにしそれが衰弱死していく様子、更には死体が朽ちていく様子までをもネットで生配信するという残虐極まりないものだった。
「墓掘り」のイドに潜り込んだ酒井戸が見たのは、燃え盛る建物とそこに取り残された子供。
子供は、今まさに「墓掘り」の犠牲にならんとしている少女の幼い頃の姿であった。
果たして、酒井戸はイドの謎を解き明かし少女を救えるのか――?
感想
なんとも救われないエピソードだった。
何かあるだろうとは思っていたが、あまりの悲惨さに目を覆わんばかりだ。
酒井戸≒鳴瓢は、確かに殺人者かもしれないが……イドにおける酒井戸の言動が彼の本質だとする、そこにあるのは「悪」とはおおよそ正反対のものに見える。
「穴あき」が探偵足りえないのも、資質以上に大切な何かが欠けている故、なのではないかと思ってしまう。
とは言え、ある種の特権を持っているらしい「蔵」と言えども、鳴瓢による容疑者の自殺誘導を、あの程度の処分で済ましていることには疑問が残る。
鳴瓢にはまだ、何か秘密が隠されているということだろうか。