たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

ID:INVADED イド:インヴェイデッド FILE : 01「JIGSAWED バラバラの世界」 FILE : 02「JIGSAWED Ⅱバラバラの世界」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ含む)

あらすじ

「名探偵・酒井戸」は気が付くと何もかもがバラバラの世界にいた。
家も町もバラバラ、酒井戸自身の体さえもバラバラ。
記憶も、酒井戸という名前と自分が名探偵であることしか分からない。

そのバラバラの世界を探索するうちに、酒井戸はある少女の死体を発見する。
少女の名前は「カエルちゃん」。何故か彼女の名前と、その死の真相を推理することが自分の使命だと思い出した酒井戸は、バラバラの世界を繋ぎ合わせていくが――。

JIGSAWED

JIGSAWED

  • 発売日: 2020/01/13
  • メディア: Prime Video

感想

小説家・舞城王太郎氏がシリーズ構成・脚本で、監督はあおきえい氏ということで、否応にも期待せざるを得ないといった本作。
一挙放送となった第一話と二話は、その期待に存分に応えるものだった。

殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」、それによって生み出される「殺意の世界・イド」。
そこに挑むは、曰くありげな中年男のアバターである名探偵・酒井戸。

深層心理の世界と現実世界とが、時に深く入り交じり並行して物語が展開していく様は、ミステリとしてもアニメーションとしても見応えがある。
主人公の酒井戸こと秋人の素性も気になるし、新人の割に色々と覚悟完了し過ぎている本堂町のことも気になる。

また、舞台設計も魅力的なのだが……舞城氏の「スピード感あふれる荒唐無稽な世界観の向こう側に隠された家族愛」が既に垣間見えている点も、氏のファンとしては気になるところ。

煙か土か食い物 (講談社文庫)

煙か土か食い物 (講談社文庫)

  • 作者:舞城王太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/12/03
  • メディア: Kindle版
※舞城氏のデビュー先。荒唐無稽かつスピーディな小説だが、その根底にあるのは歪んでいてもなお純粋な家族愛。


単純な娯楽作品に収まらず、誰かの心に突き刺さる作品になりそうだ。

ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN (角川コミックス・エース)

ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN (角川コミックス・エース)

  • 作者:小玉 有起
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: Kindle版