Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-　Episode 3「王と民」感想――藤丸の順能力が凄い！ｗ

今回の満足度：5点（5点満点中）
（以下ネタバレ。原作バレは配慮してます）

あらすじ

魔術師マーリンの案内でウルクのギルガメッシュ王の元を訪れた藤丸達。
だが、多忙かつ傲岸不遜なギルガメッシュ王は、藤丸達の話もろくに聞かぬまま「力を見せよ」と、戦いの姿勢を見せる。

やむを得ず、アナの助力を得てギルガメッシュ王に立ち向かうマシュ。
それを迎え撃つギルガメッシュ王の力は強大で、二人がかりでも歯が立たない。

ある程度力を認められたものの、ギルガメッシュ王は相変わらず取り付く島がない。
しかも、この時代の目的の一つである聖杯は、既にギルガメッシュ王が所持していた。
それでも食い下がろうと、藤丸はメソポタミアを襲う「三女神同盟」を打倒するので聖杯を褒美としてほしい、とギルガメッシュ王に申し出る。
が、ギルガメッシュはカルデアの目的を理解した上で、その力を借りるつもりはない、と突っぱねてしまう。

だがその時、ウルクの都市神であるはずのイシュタルが玉座を強襲してくる。
なんとそのイシュタルは、藤丸たちが最初に出会ったあの少女だった。

ギルガメッシュ王を狙い暴れまわるイシュタル。
マシュとアナは、ギルガメッシュ王を守るべく戦いを挑むが、神であるイシュタルの力は超絶であり、二人は翻弄されてしまう。
しかし、アナの顔を見たイシュタルは、何かを察するとその場を去ってしまう。

一連の出来事に思うところがあったのか、ギルガメッシュ王は祭祀長のシドゥリに藤丸たちの面倒を見るよう命じる。
まずはウルクへの滞在を許された藤丸たち。シドゥリは、そんな彼らに「王に認められるにはウルクで仕事をこなすのが近道だ」と、様々な仕事を紹介してくれる。

マーリンと同じく、ギルガメッシュ王に召喚されたサーヴァントの牛若丸、弁慶、レオニダス三世も加わり、藤丸たちのウルクでの生活が始まった――。

Episode 0 「Initium Iter」

発売日: 2019/08/12
メディア: Prime Video
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感想

マシュがよく動くのはもちろんのこと、ゲームでは大味なアクションが売りのイシュタルが、縦横無尽の格闘アクションを見せている姿には、感動すら覚えた。
また、多くのアニメーションでは「王の財宝（ゲート・オブ・バビロン）」で敵を圧倒するだけの光景が多いギルガメッシュが、格闘あり絡めてありの多彩な戦術を見せてくれた点も、素晴らしい。

アナの三次元殺法と鎖によるトリッキー＆スピーディな戦闘スタイルも素晴らしいことには、異論がない。
毎度このようにクオリティの高い戦闘シーンを見せてくれるのか、と感動するとともに、制作現場のリソースは十分だろうか？　等といらん心配までしてしまった（笑）。

ハイクオリティな戦闘シーンが続いたAパートから一転、Bパートではウルクでの日常を中心に描かれた。
ダイジェストが続いたのにやけに密度が濃かったのは、台詞ではなく絵面が何よりも状況を如実に語っていたからだろう。
ウルクでの生活感が、ありありと描かれた素晴らしい描写だった。

さて、今回は新規キャラクターが三人登場した。
牛若丸は説明するまでもなく、源義経の幼名。何故幼名かつ女性として描かれているのかは……本編にはあまり関係ないので割愛したい。
弁慶に関しては、少々複雑なバックボーンがあるのだが、おいおい描かれるだろうからこちらは省略。
レオニダス一世は、実写映画「300」の主人公としても知られる、古代スパルタの実在の王。寡兵にて大軍を迎え撃つという、ウルクの状況にマッチした英霊と言える。

前回から登場の祭祀長シドゥリは、藤丸たちの世話役としてこれからも活躍してくれる。
……原作ファンには「頼れる優しいお姉さん」として人気。あのギルガメッシュに正面からお説教できる、稀有な人物でもある。
今はそれだけ触れることにする。

なお、彼女がイシュタルの「白旗」発言に首を傾げていたのは、イシュタルは先の時代の知識をもとに「白旗＝降参」という言葉を使っていたが、純粋なウルクの民であるシドゥリにはそれが通じなかった、ということになる。
イシュタルやギルガメッシュが先の時代やカルデアの存在を知っている理由については……恐らく本編でもある程度説明されるだろうから、ここでは語らないことにしたい。