ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第42話「百々爺の奸計 妖怪大裁判」感想と歴代アニメでの「妖怪大裁判」のまとめ
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
ある日突然、鬼太郎が烏天狗達に捕らえられてしまった。
「一つ目小僧抹殺の疑い」で妖怪大裁判にかけられるというが、鬼太郎にも仲間たちにも全く覚えがない。
ねこ娘達は鬼太郎を弁護すべく結束するが、ねずみ男は何やら怪しい動きを見せていた。
そして始まった妖怪大裁判。
鬼太郎を告発したのは「百々爺「(ももんじい)」という妖怪だった。
百々爺は「鬼太郎が一つ目小僧を抹殺した」現場を目撃したという証人を連れてくるのだが――。
感想
全くの私事で恐縮だが、「逆転裁判」の録画を観た後に本作を観たので、「鬼太郎でも逆転裁判か」等と益体のない感想を抱いてしまった。
――それはさておき。
天狗族もその他の妖怪も、鬼太郎に散々助けられておきながら「人間だけの味方をした」と判断している点には違和感を覚えてしまったが……まあ、話の都合上やむなし、といったところか。
天狗族が私情を交えなかった、とも解釈できる。
しかし、第4クールはねずみ男のゲス振りが際立つ。
元々そういうキャラクターではあるのだが、この第6期ではガッツのあるところを見せる場面も多かったので、もしかすると何かの伏線があるのかもしれない。
伏線と言えば、久々?登場の名無しだが……やはり伏線と呼ぶにはあまりにも弱い描写ばかりで、「どうせまなちゃんを人柱的に使って何かやるんでしょう?」くらいの感想しか持てない。
第一話から延々と続いてきた割には伏線の体をなしていないというか。
この第6期は全体的にクオリティの高いエピソードが多かっただけに、大エピソードたる名無し関連の物語が魅力無く終わったら残念極まりないので、期待したいところなのだが。
過去作品での「妖怪大裁判」
さて、「妖怪大裁判」は原作漫画にも登場するエピソードなので、歴代アニメでも毎度のごとく取り扱われている題材だ。
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原作漫画に近い展開で、妖怪を使って映画で金儲けしようと企むねずみ男と、鬼太郎を陥れたい百々爺が結託する、というお話。
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人間にバレてはいけない妖怪パーティーに、鬼太郎が人間を引き込んだと濡れ衣を着せられる展開。
やはり百々爺が裏で糸を引いている。
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閻魔大王庁が保管していた「地獄絵図」を勝手に公開してしまったという疑いを受けて、鬼太郎が「天狗ポリス」に逮捕されてしまう……という筋立て。
やはり裏で糸を引いているのは百々爺。ねずみ男も百々爺に加担していたが、命を狙われたら手の平返しして鬼太郎の味方に。
百々爺の裏に更に黒幕がいる、という設定もあり、今回のエピソードと重なる部分も。
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閻魔大王の言うことを聞かず、勝手に「地獄の鍵」を使ってしまった鬼太郎が罰を受けていると、更に「妖怪の秘湯を人間に明かし金儲けした」というあらぬ疑いをかけられ、裁判にかけられてしまうという筋立て。
やはり百々爺とねずみ男が共謀して、鬼太郎に恨みを持つ妖怪を呼び出して不利な証言をさせるが、途中でねずみ男が鬼太郎側に寝返るw
あらすじレベルだとほぼ同一の流れなのが興味深い。