今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
とある島へと観光にやって来たまなとねこ娘。
近年リゾート化が進んだという島は、観光客で賑わっていた。
だが、人々が忘れてようとしているだけで、実はこの島には恐ろしい妖怪「牛鬼」が封印されていた。
そんな中、怪奇番組を製作しているスタッフとタレントが島へやって来る。
なにか面白いネタは無いかと探すスタッフに対し、牛鬼のことなど信じていない島の子供たちが、牛鬼が封印されている場所のことを話してしまい――。
感想
脚本が何やらあらっぽく感じたが、牛鬼の作画は質感豊かであり、人によってはトラウマレベルになったのではないだろうか?
特に鬼太郎が牛鬼に変化していってしまう一連のシーンは、生理的嫌悪感を催す演出になっていて秀逸。
鬼太郎は原作でも度々異形のものに姿を変えられてしまう場面があるが、今回のように「暴れまわる怪物」になってしまうケースは、鬼太郎というヒーローが破壊の権化と化してしまうという皮肉と相まって、子供にも大人にも刺さる展開だったように思える。
人々の心が一つになるまでの過程を少々省き過ぎではないかとも感じたが、人間自分たちの命が危険となれば都合よく一致団結する生き物でもあるので、ある意味でリアリティがあったのかもしれない(苦笑
過去アニメでの「牛鬼」の扱い
牛鬼は原作にも登場する妖怪で、過去アニメでも似たような筋立てで描かれている。
ゲゲゲの鬼太郎(第2作)では、第15話「牛鬼」に登場。
ねずみ男が釣りをしていたら偶然に牛鬼を釣り上げてしまう……というのが牛鬼復活のきっかけ。
ゲゲゲの鬼太郎(第3作)では第42話「妖怪牛鬼」で登場。
牛鬼を復活させるのは人間の男だが、ねずみ男は巻き添え気味に食べられてしまう。
ゲゲゲの鬼太郎(第4作)では第6話「暴走!鬼太郎牛鬼」に登場。
牛鬼を復活させるのは自分勝手な会社社長という設定。
身を挺して鬼太郎牛鬼を食い止めるのは、ねこ娘ではなく目玉のおやじの役割になっている。
ゲゲゲの鬼太郎(第5作)では、第14話「鬼太郎死す!? 牛鬼復活」に登場。
何故かカルラ様は裏方に徹していて、表には姿を出さないのが特徴。
どれも、ねずみ男or人間が牛鬼を復活させて、それを鬼太郎が倒す
→鬼太郎が牛鬼になってしまう
→カルラ(迦楼羅)様に祈って牛鬼を倒し、鬼太郎は元に戻る
という展開は共通。
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