今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
竹の妖怪・万年竹が人間を襲う――そんな手紙を受け取った鬼太郎は、山奥のとある竹藪へやってきた。
するとそこには、ねずみ男の姿が。ねずみ男は、竹藪の持ち主である雅彦夫妻と地元観光協会職員に依頼を受けているのだという。
呆れつつも、ねずみ男達に付き合う鬼太郎は、ただならぬ妖気を感じとる。
竹藪の中には、雅彦の父が住んでいた屋敷がまだ残っていた。
恵まれない子供達を支援するなど、人格者だった雅彦の父。
しかしその父は、数年前に行方不明になっているという。
屋敷の中へやってきた鬼太郎達は、異様な光景を目の当たりにする。
壁には「にんげんたちはでていけ」という何者かのメッセージが書かれ、雅彦の父の書斎は竹の葉だらけに。
更には、ひどく怯えた様子だった雅彦が姿を消したかと思ったら、何と竹と化した姿で発見されたのだ。
「妖怪の仕業だ」とパニックになる一同。
だが鬼太郎はやけに落ち着いていて――。
【Amazon.co.jp限定】【Amazon.co.jp限定】ゲゲゲの鬼太郎(第6作) Blu-ray BOX4 (全巻購入特典:描き下ろしB2布ポスター引換シリアルコード付)
- 出版社/メーカー: Happinet
- 発売日: 2019/07/02
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る
感想
伊達さん氏脚本による、最早おなじみとなった多段オチ。
展開やオチ自体はそれほど意外なものではなかったものの、そこまでに至る描写が丁寧であり、ミステリというよりはサスペンス作品における「予想通りの展開の気持ちよさ(気持ち悪さ)」を見事に体現した脚本だった。
あの、伏線をあえてわかりやすく提示し、視聴者に「まさか……?」と思わせるリード振りは毎度素晴らしい。
後味は悪いは悪いが、万年竹が復讐を果たせたのだと考えれば……多少は溜飲も下がる。
過去作品での「万年竹」の出番
万年竹は、原作では少年マガジン連載「新編」版のエピソードの一つ。
ねずみ男だけでなく、鬼太郎までもが異形の「竹人間」に変えられてしまうその展開は、私も幼心にトラウマとなっている(苦笑
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
竹林を開発しようとした人間が竹人間に変えられてしまう、という導入は今回と同一。
原作との相違点は、鬼太郎は竹人間にはならず、代わりに子泣き爺と砂かけ婆がされてしまう点か。
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
やはり万年竹が人間や妖怪を襲って竹人間にしてしまう話だが……意外にもホラーではなく人情噺。
原作漫画については、下記単行本「ゲゲゲの鬼太郎(13) (水木しげる漫画大全集 041)」に収録されている。
- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/02
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (1件) を見る