ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第41話「怪事!化け草履の乱」感想
今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
一軒の靴屋が閉店を迎えた。
店主の勇夫は、いるものといらないものを分別し、店を後にしたのだが――無人のはずの店内でうごめく者たちが。
捨てられた道具たちは付喪神と化していたのだ。
付喪神、特に勇夫が大事にしていた草履は、自分が捨てられたことを信じられない。
だが、そこへ通りかかったねずみ男が「人間なんてのはそんなもん」と付喪神達に吹き込み、彼らを利用して金儲けをしようと企む――。
感想
良質な物語というものは、「先の展開が読めていても面白い」。
そういった意味では、今回のエピソードは間違いなくその部類に入るだろう。
勇夫には何かやむを得ない理由があったのだろうな、と視聴者に自然に想起させつつも、化け草履の心情に寄り添えるような構成になっていて、思わず「上手い!」と膝を打ってしまった。
後味の悪かった前回と同じ脚本担当(「伊達さん」氏)ながらも、打って変わって人情噺となっており、脚本家としての底力を感じた。
順序が逆だったら、もう少し違った印象になったかも知れないが(苦笑
過去作品での「化け草履(化けぞうり)」の出番
化け草履は、原作にも登場する妖怪なので、過去アニメでも度々登場している。
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
履物を大事にしない人間を懲らしめるために大暴れする。
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
ねずみ男の悪巧みのせいで、きちんと供養してもらえなかった草履が化けて暴れる、というあらすじ。
- 発売日: 2015/02/27
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
無残に打ち捨てられた履物を供養している妖怪で、人間を懲らしめてやろうと考えている。
けれども、ねずみ男と白山坊の企みで人間を喜ばせるショーに利用された結果、激怒して暴れまわる役回り。
今回は一途に人間を慕う役回りだったが、歴代アニメでは人間の身勝手を戒める役が多い傾向がある模様。