たこわさ

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どろろ 第四話「妖刀の巻」感想――良質なチャンバラ!

妖刀の巻


今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

旅を続けるどろろと百鬼丸は、雨宿りしたお堂で熱心に仏に祈る行商人の女性と出会う。
「戦に行った兄の帰りを祈っていた」という女性・お須志。
どろろは、彼女の立ちふるまいや顔立ちから「もとはいいところの出」ではないかと尋ねるが、うまくはぐらかされてしまう。

そんな中、どろろ達の前に太刀傷を負った男が逃げてくる。
男はすぐに事切れてしまったが、百鬼丸は妖気を感じ取り、男のやってきた方へと駆け出す。
後を追ったどろろが見たものは、無残にも惨殺された沢山の人々の姿だった。

下手人と思しき男は、薄ら笑いを浮かべながら「刀が血を欲しがっている」とうそぶく。
事実、百鬼丸の見えざる目は、刀が赤い妖気を放っていることを捉えていた。

激しく切り結ぶ辻斬り男と百鬼丸。
男は強く、百鬼丸は崖に追い詰められてしまうが、機転を利かせ男を崖下へ突き落とす。

ほっと一息つくどろろだったが、百鬼丸は戦いの最中、義足をどこかへやってしまっていた。
歩けぬ百鬼丸に代わり、義足を探すどろろ。やがてどろろは、辻斬り男が持っていた刀が刺さったままの義足を発見する。

気味悪がりつつも刀を引き抜こうとするどろろだったが、その時体の自由がきかなくなってしまい――。

感想

原作にも登場していた、田之介・お須志兄妹と妖刀・似蛭が登場。

原作では、残虐な主君の命により罪なき人々を惨殺したことで、田之介の心が壊れてしまい、それを妖刀につけこまれるといった筋立てだったかと記憶している*1

アニメの田之介はどこかで正気が残っていたらしく、最後は望んで百鬼丸に斬られたようにも見えた。
お須志が最後に目撃した彼の安らかな顔は、ようやく開放されたことへの喜びなのか、それとも……。

刀vs刀ということで、いつもよりチャンバラみの強い作画だった。
百鬼丸の特異な体を活かした殺陣は素晴らしく、「鬼平」以来の良質なチャンバラアニメを観られた気分。

今回、百鬼丸が取り戻したのは「耳」。
突然「音」を取り戻した百鬼丸の戸惑いようは、苦痛レベルにも見えたが……すぐに順応してみせたような様子も見せたので、もしかすると今までも聴覚が0だった、という訳ではないのかもしれない。

次回あたり、いよいよ百鬼丸が喋り始めるのか。それともやはり「喉」も奪われている状態なのか。
物語とは別の意味で先が気になる所。

似蛭は景光の願いを聞き届けた魔神の一人のようだが、それだけの力を持ちながら蔵の中で錆びついたまま引っ張り出されるのを待っていたとは……中々の趣味人(神)だな、と変な感心をしてしまった(笑)。

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*1:記憶違いだったら失礼。