ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第40話「終極の譚歌さら小僧」感想――平成最後の鬼太郎でも、さら小僧は歌をパクられる
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
かつて一世を風靡したピン芸人・ビンボーイサム。
けれどもブームが去った後には全く見向きもされなくなり、典型的な「一発屋」として苦境に立たされていた。
そんな中、イサムは偶然にも妖怪・さら小僧が楽しげな唄を歌っているのを目撃する。
その唄に可能性を感じたイサムは、それを自分のネタとして発表してしまう。
イサムの狙いは的中し、彼は念願の再ブレイクを果たす。
だが彼は知らなかった。さら小僧は自分の唄を他人が歌うのを激しく嫌うのだということを――。
感想
「バッドエンドになるのだろうなぁ」と思いながら見ていたら、見事にその通りになってしまい苦笑いを隠せなかった。
(ご都合主義になってしまうが)イサムが妻子の力を借りて土壇場で新ネタを思いつき、優勝は出来なかったが最後に家族で笑い合う、という展開も出来たろうに、より後味の悪い展開にしたところに脚本担当の底意地の悪さを感じた(苦笑
イサムのキャラクターデザインは、そのまま水木しげる作品に頻繁に登場する「メガネの出っ歯男(サラリーマン山田)」だが、同一モチーフのキャラクターは第7話「幽霊電車」にも登場している。
どちらも酷い目に遭う。
彼が何をしたというのだw
過去作品での「さら小僧」の出番
さら小僧は原作漫画にも登場する妖怪で、過去作でも出番が多い。
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ほぼ原作通りのプロットで、売れないバンド・ビンボーズが川辺で聞こえてきた歌を拝借してしまうが、それはさら小僧の歌で……というあらすじ。
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ビンボーブラザーズというバンドが、河童一族の歌を盗用してしまい、それに怒ったさら小僧にメンバーが拉致されてしまう、というあらすじ。
残されたリーダーのタケシは二度と歌わないように脅迫されるが、彼には足の不自由な娘がいて、どうしても歌謡大賞を取りたい……という切なる願いが。
こちらのタケシも「メガネ出っ歯の男」ですが、家族思いの善人であり、結末も今回のように後味が悪いものではありませんw
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ねずみ男にそそのかされた歌唱ユニット「憂歌団」がさら小僧の歌を盗用してしまうというあらすじ。
……あれ? 憂歌団ってどこかで聞いたことが?(笑
このエピソードのオチはちょっと意外なもので、他のアニメとは違う味付けになっています。
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やはり売れないバンド「ザ50回転ズ」がさら小僧の歌を盗用してしまう。
更にはねずみ男がそれをさら小僧に密告した上で、ザ50回転ズには自分をボディーガードに雇うよう迫るという……今回よりも更に外道(苦笑
しかも、さら小僧の歌にはある秘密が隠されているというおまけ付きで……。
多少のアレンジはあれど、どれも原作のプロットをほぼなぞっているのが特徴ですね。
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