ブギーポップは笑わない 第四話「VSイマジネーター 1」感想――キャラの棒立ちはどうにかならないものか
今回の満足度:3点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
美術と進路指導を担当する予備校講師・飛鳥井には不思議な力があった。
人々の心の欠落を、植物の形として見ることが出来るのだ。
植物は人それぞれ、根が欠けていたり花が欠けていたりと、完璧なものがない。
今ある部位の発育を言葉で促す事はできるが、欠落をうめることは出来ない……。
ある雪の降る夜、飛鳥井は中空に浮かぶ怪しげな少女・水乃星透子と遭遇する。
透子は飛鳥井にしか姿が見えず、しかも度々他人の体を借りて飛鳥井に接触を図ってくるのだが――。
感想
原作のことはとりあえず忘れるとして……シナリオや花澤香菜さんの演技は非常に良かったのだが、今回もアニメーションとしての質の低さが気になってしまった。
受験が追い込みの時期で雪がちらつくような季節に、何故飛鳥井はあんな薄着なのだろうか……?
他の人々はコートこそ羽織っていないが、皆冬服だったのに、飛鳥井は春秋の装い。謎だ。
また、今回も謎の「間」が沢山あり、流れの悪さを感じた。
逡巡する場面でもないのに、セリフとセリフの隙間がスカスカであり、会話や対話を繰り広げている人間同士に見えない場面が多々あった。
また、正樹(凪の弟)が女の子を連れて逃げるシーンに関しては最早噴飯ものだった。
壁を背に三人組に囲まれていたはずの正樹が、あっさり逃げ出しているのはなにかのギャグだろうか?
せめて三人組の一人が手を伸ばす仕草をするだとか、何らかの反応を見せないと不自然なのに、面白い位に棒立ちだった。
これでは、人形劇のほうがまだ躍動感がある。
よほど予算が厳しいのだろうか? VSイマジネーター編はファンも多いエピソードなのに、これではがっかりというものだろう。
- 作者: 上遠野浩平,緒方剛志
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
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