たこわさ

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蒼穹のファフナー EXODUS 第19話「生者の誓い」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)

(以下ネタバレ)

あらすじ

一騎達を暗殺すべく潜入した人類軍の工作員達は死んだ。その内の一人に直接手を下したのは真矢だった。またも真矢一人に重荷を背負わせてしまったと思い悩む一騎と暉。一騎は「生きて一緒に島に帰ろう」と命を消費する事だけを考えていた今までの自分を否定するような言葉を真矢にかけ、暉は広登の事も重なり段々と憔悴を隠せなくなっていた。
一方その頃、カノンを失った衝撃もさめやらぬ竜宮島を襲ったフェストゥムの群れを相手に島民達は苦戦を強いられていた。島を取り囲む「海」そのものと同化した巨大な敵ミールのコアを彗の能力で引き寄せ実体化させようと試みるが、あまりにも巨大な、そして多数のフェストゥムを前に仲間達は次々に同化現象に襲われ撤退を余儀なくされる。
シールドによってなんとかフェストゥムの侵攻を食い止めている状態となった竜宮島。だがシールドも1ヶ月持つかどうか分からない。更にはフェストゥムの浸食を受けた影響で、島のミールによる生命維持機能も低下しつつあり、過去の戦いの後遺症を抱える人々の体調が次々に悪化してしまう。特に咲良の母・澄美の症状は酷く、このままでは余命いくばくもないという。
島と島民のかつてない危機に、人々は奮起する。剣司はせめて澄美を安心させたいという想い、そしてこれからの戦いを絶対に生き残るという決意から咲良へ結婚を申し込んだ。容子は体の不調を抱えながらもカノンが命を賭して残してくれた新型ファフナー・エインヘリヤルモデルを完成させるべく不眠不休で作業を続けた。
剣司と咲良の結婚式が終わり、やがて新型ファフナーが完成した。剣司は自らも再びファフナーに乗る事を決意し、パイロット達を率いることに。ここに第三次蒼穹作戦が始まろうとしていた――。

感想

上記の拙ツイートにある通り、掛け値なしの「神回」でした。第9話も物凄かったけど、今回は本当に竜宮島の島民みんなが主役のエピソードで、そういった意味において9話を超えたな、と。特に剣司の男前振りが凄く良かった! そらもうね、キャスト座談会とかで「次の竜宮島のリーダーはだれがふさわしいか?」という質問にみんな剣司と答えるはずだよ!w*1 普通に頼りがいがあるし人情味あるしよく気が付くし。それでいてどこか「支えてあげたい」と思わせるような人徳もあるという……一騎や総士じゃこうはいかない(酷
蒼穹作戦開始の際のBGMが「マークザイン」*2なのがもう既に反則だったのに、

大丈夫だ、剣司

未来に辿り着いたよ、カノン

確かに助けたぞ、一騎

消えたはずのカノンがきちんと剣司達と「一緒に戦って」くれていて、そのカノンの遺したものが実を結んだ瞬間に織姫が今までにない笑顔を見せて、そんでもって甲洋が名台詞引っ提げて復活(しかもEDに追加)って、なんだこの流れ! おじさんの涙腺崩壊だよ!!
あ、剣司達の結婚話を聞いた時の里奈の表情は別の意味で涙腺崩壊でしたが!

――閑話休題
もちろんこれからも試練の時は続くだろうし、多分、史彦も澄美さんも容子さんも先は長くないのだろうが、それでも、それでもここからのファフナーはきっと悲劇よりも活劇を見せてくれると信じてますよ!


さてさて、島が試練を乗り越えようとしている一方で、一騎達にはまだこれから大きな試練が降りかかりそうな予感。というか、島の方で一ヶ月近く経っているわけですから、一騎達の方もAパートで描かれた時点から更に時が流れているはずで……不安ですね。特に暉の精神状態が心配です。ウォルターもあのタイミングで「謝罪」するなよ、と思ってしまったり。暉が「クロッシング」している広登が本物であればな……。
唯一の希望……と言っていいのか微妙な所ではありますが、一騎が真矢を心配するあまり「希望の為に自分の命を消費する」というスタンスを翻して「生きて一緒に島に帰ろう」と真矢に告げた件は結構色んな事への伏線になっていそうな。どこか人間を超越しちゃってる感まで漂っていた一騎が急に年相応の青年に戻った、というか。真矢も突然「素」に戻っちゃいましたしね。

*1:確か劇場版関連の話題だったかと思いますが、EXODUSの剣司は劇場版に輪をかけて成長をしていますね。

*2:実際には別名の新録曲かもしれないが、原曲という意味において。