たこわさ

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櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第伍骨「呪われた男(後編)」感想

今回の満足度:2点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

物置にしまってあるはずの「呪いの絵」を藤岡が密かに飾っている――櫻子の指摘は当たっており、藤岡は妻の目に触れぬ自分の書斎に件の絵を飾っていた。更に櫻子は、この絵こそが藤岡の体調不良の原因であると指摘する。実は「呪いの絵」には絵具の原料として有毒物質が使われており、更には杜撰な保存が原因で発生したらしい有害なカビまでがこびりついていた。
そもそも、何故「呪い」を恐れているはずの藤岡がわざわざ「呪いの絵」などを飾っていたのか? そこには、藤岡の知り合いだというとある画家の「助言」が関わっていたらしく――。

感想

特に謎だと気が付かなかった部分もなく、予想外の展開でもなく、良い意味でも悪い意味でも綺麗にかたのついたエピソードだった、という印象。あまり奇をてらわないので安心して観られる反面、意外性が欠片も感じられないので物足りなくもあり。
「自分でも何でこんなことをしてしまったのか分からない」ままに自殺しようとした藤岡の様子からは、黒幕であろう「画家」とやらが巧みな誘導ではなく何やら怪しげな催眠術めいた手法を使って殺人を行おうとしていたのではないかという雰囲気も感じてしまい、なんともチープさを感じてやまない。