たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 第6話「戦女神の騎行」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ピニャの読みは外れ、野盗達は伊丹達が守る南門ではなくピニャ達が守る東門に攻め寄せて来た。戦い慣れた元兵士の野盗達の勢いは凄まじく、東門は容易く突破されてしまう。それでも街中に彼らの侵入を許さぬため、民兵達は奮戦するも次々に斃れ、遂にはピニャの部下までも命を落としてしまう。あまりにも凄惨な状況に動揺し、また伊丹達へのわだかりから、ピニャは救援要請を出す事も出来ず、ただ立ち尽くしていた。
一方、東門の状況を予想していた伊丹は本隊に援軍要請を行った上で、東門に突入する機会を窺っていた。しかしその時、ロゥリィの身に異変が起き――。


感想

何故、戦闘ヘリ部隊が「ワルキューレの騎行」を流しながら襲撃をかけたのか分からない若人達は映画「地獄の黙示録」を観てみよう! グッチャグチャのメッタメタだよ!
――それはさておき。
ヘリ部隊の皆さんが「ワルキューレの騎行」を大音響で流したのって、ある種の戦闘薬(隠語)の代わりだったのかな、と思ったりしました。恐らく、派遣部隊の人選って銀座事件で実戦経験済みの隊員や、適性を鑑みて選抜した隊員達で構成されているのだと思われますが、それにしたって前回の戦いと違って生身の敵を近距離で射殺爆殺しまくるという状況はかなり「くる」モノがあるはずで、己を鼓舞する必要があったのではないか、と愚考。
原作既読者の方の話によれば、原作ではアルヌス攻防戦の時には隊員達への精神的負担を最低限に済ます為の施策に対する描写があったそうで、もしかすると今回も原作にそういった記述があるのかもしれませんね。
まあ、躊躇せずに敵陣に突っ込んで殺戮しまくって人外のロゥリィとコンビネーションかます栗林のような例外もいるから、一概には言えないんでしょうがw
あれだけ激しい殺戮をやってのけておきながら、占領行為も略奪行為も行わないところはなんとも自衛隊と言った所ですが、特地の人達からすれば裏があるようにしか見えないですよね。実際、イタリカの人々は自衛隊への信頼や憧憬を今後も抱くことになるでしょうし。
で、伊丹は英雄扱い(多分、自衛隊内では困ったちゃん扱い)されるかと思いきや、ピニャの騎士団(?)に捕えられてしまいました。あの時、ピニャの名前を出さなかったり、自分が囮同然になって部下を逃がしたりしたところに伊丹の人となりが現れているように感じますね。特地の文明レベルを考えればその場で即処刑されててもおかしくないわけで。