たこわさ

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グリザイアの楽園 4話「カプリスの繭IV」感想

前シリーズ視聴済み。原作未プレイ。
(以下ネタバレ)

あらすじ

麻子の為に生きると決めた雄二。だが、麻子の体は古傷と無理な薬物使用の影響で既にボロボロであり、余命いくばくもない状態だった。また大切な人を、生きる意味を失ってしまうのかと自らの無力さに絶望する雄二。麻子はそんな雄二に「お前はまだ死ぬことを許されてはいない」と彼女なりの言葉で雄二に生きるよう言い残す。
麻子の死後、雄二はJBのもとに身を寄せる。麻子という大切な存在を失った者同士、傷をなめ合う事が出来ると信じた二人だったが、麻子の死は二人にとって重すぎる事実であり、互いに顔を合わせる度に麻子の事を思い出してしまい、段々とお互いに顔を合わせる事を避けるような雰囲気になってしまう。
そんな状況にある程度の踏ん切りがついた雄二は、麻子のバイクであてどもない旅に出る。長く無軌道な旅が続き、やがてバイクも壊れて動かなくなってしまった後、雄二は「やりたい事」を思いつく――。

感想

麻子という大切な人を失ってしまった雄二ですが、皮肉なことに、彼女という依存する対象がなくなったことで、雄二はようやく自分自身の為に人生を考えられるようになったんですよね。そのおかげで天音達5人は雄二に人生を救ってもらった訳ですが……麻子の残した「5人の命を救え」という言葉にいまだに雄二が縛られているのならば、もしかすると彼はまた生きる意味を失ってしまうのかもしれず。雄二に助けられた5人が今度は雄二を助ける存在になれればいいのですが。
――等と思っていたら最後の最後でとんでもないどんでん返しが……。ヒース・オスロは再登場するのだろうな、とは思っていましたが、まさかこんなタイミングであんな役回りでとは。
というか、雄二に与えられた任務の重さ(強制力)を考えると、事前情報の収集にはかなりの労力が費やされているはずであり、当然ターゲットがヒース・オスロである事が判明しててもいいようなものですが……。むしろ分かっていて因縁のある雄二を差し向けた線もあるかもですね。そもそも、雄二を「処分」するだけならばあんなテロリストに仕立て上げる必要はない訳で。
度々JBが口にしていた「地下」の存在が関係ありそうですね。しかし、組織全体の事を考えれば雄二のような優秀な人材をわざわざドブに捨てる意味があるようには思えないのですが。