たこわさ

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アルスラーン戦記 第六章「王都炎上 〜後編〜」感想

原作は遥か記憶の彼方……。漫画版は流し読み程度。なので、原作知識は踏まえない感想となります。
(以下ネタバレ)

あらすじ

ルシタニアの攻撃を受ける王都エクバターナ。堅牢な城壁により守られたエクバターナはルシタニア兵の攻撃を寄せ付けない。しかし、ルシタニア側は思わぬ手段に出る。エクバターナ内の奴隷たちに放棄を呼びかけたのだ。虐げられてきた奴隷たちは、ルシタニアの扇動により暴動を起こし始め、その数は日に日に増していった――。
一方その頃、アルスラーン達はまだ洞窟に身を隠していた。一刻も早くエクバターナに駆け付けたいアルスラーンだったが、たった4人では何かが出来るわけでもない。ナルサスの提案通り、裏切者のカーラーンを捕えるべく機を窺う他なかった。
奴隷たちの蜂起もあり、エクバターナのパルス軍は次第に劣勢に立たされていた。そんな中、王城に逗留していたギーヴのもとへ宰相の使いがやってくる。密かに王妃を逃がそうと画策する宰相は、ギーヴに王妃の護衛を依頼するが――。

感想

本人の言葉通り、ギーヴは剣をとっても一流でしたね。あのヴァフリーズをいとも簡単に葬った銀仮面相手に凌ぎきるとは……。むしろ、あえて手を抜いて銀仮面と本気でやり合う事を避けたようにも見えます。王妃の替え玉の女性を救おうと思えば救えたのに見捨てたんじゃないかと思える節もあり、なんとも食えない男です。
それにしても、ガルシャースフの無能ぶりは目に余りましたね。なんという猪武者振り……恐らく武勇には優れていたのでしょうが、戦術も戦略も頭になく、とても将の器とは思えません。対するサームは武勇にも優れかつ聡明であり、戦術・戦略レベルでの思考も出来るという有能振り。同じ万騎長でも、明らかに能力に差があるように見受けられますが、アンドラゴラス王はガルシャースフのような武将の方が好みだったのではないでしょうか? もしかするとアンドラゴラス王やガルシャースフが戦術もへったくれもなく政治さえも顧みずに大暴れしている裏で、サームのような人間がその後始末というか尻拭いをしていたのではないかな、と妄想してしまったり。