たこわさ

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凪のあすから 第二十五話「好きは、海と似ている。」感想

(以下ネタバレ)
再びのおふね引きの日が迫っていた。準備にいそしむ中、偶然に失われたまなかの「好き」が誰に向いていたのか知ってしまった美海は――。

紡は5年の間まなかの想いを守ってあげていたんですね……。
まなかの「好き」は、光に向けられていた。その事を一人、まなかの約束を守って黙っていたからこそ、紡は自分の「好き」には正直になれたのかもしれません。
そして美海。誤魔化しも効かないような状況でまなかの想いを知ってしまった彼女は、光の想い――人づてには聞いていても本人の口から聞いたことの無かったそれを、あえて口にさせる事で、自分の「好き」が決して報われないのだと自身に言い聞かせようとしますが、それでも余計に自分が光の事を好きなんだと自覚する事になり、心は痛み続け……。
そんな美海と対照的に、紡とちさきはようやく自分達の想いを通じ合う事が出来たようです。ちさきは「自分だけが幸せになっちゃ駄目」と思っているようですが、海が荒れる中真っ先にさゆを庇いに向かった要の姿を見るに、多分ちさきだけが幸せになっているわけじゃなさそうですね。

だからこそ、美海の献身がとてつもなく悲劇的に感じてしまいます。

5年前のまなかのように、他の誰かを庇って「おじょしさま」として海神の想いのたゆたう場所、おじょしさまの墓場へと連れ去られてしまう美海。光のその手は今回も届かないのか……? 美海の自分への想いを知った光がこのまま何もせずあきらめるとは思えませんが、次回予告が(美海派にとっては)物凄く悲しい結末を感じさせる構図だったのが気になってしまい。

一番平和なのは、光(とまなか)がうろこ様に頼み込んで美海が目覚めるその日まで自分たちも冬眠する展開か、もしくは人々の想いが海神さまの欠片に届いて穏やかな海と美海とを返してくれる展開か。うろこ様が海神さまの想いの欠片が光達の想いに答えてくれる事を願っている節があるので、ぜひとも後者であってほしいですが。
ついでに光が美海を失いかけて彼女への想いに目覚めてしまう三角関係エンドだったら神(ぉ

今回の観た後だと、5巻のパッケージイラストが何だかすごく悲しい……。