たこわさ

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凪のあすから 第15話「笑顔の守り人」感想

(以下ネタバレ)
5年の歳月を経て、光が帰ってきた。あの日と変わらぬ姿のままで。想い人である光の生還に美海はどこか浮かれ気分。ちさきが光に会いに来ない事に腹を立てさえしてしまうが、紡の前で泣き叫ぶ光の姿に、ちさきも光も、逆の立場から「変わってしまった」事を受け止めきれずにいるのだという事に気付く。光が帰還してから誰よりも近くで彼を見ていたはずなのに、その事に気付けなかった自分の浅はかさを恥じる美海だったが、そんな自分を奮い立たせるかのように、「光が道に迷わないように」と古い荷物の中からあるものを探し当てた。一方その頃、海村の歌に導かれるように光とちさきは再会し――。

今週も美海が最高に可愛かった(いきなりそれか)。光の事を想いながら唇をなぞるしぐさなんてもうそれだけで円盤全巻購入決定ですわ。*1
光も、うじうじ悩まない彼らしく、ちさきと再会した事で色々と吹っ切れた様子。思ったよりも早く時間のギャップに慣れる事になりそうです。激しい感情のせいで目立ちませんでしたが、実は登場人物の中でも光の精神年齢はかなり高い方なんですよね。現状把握力は紡とどっこい(ただし察しは悪いw)だったし、行動力はあるし。だからこそ、5年の時を経てもなお、クラスメイトや漁協の大人達は変わらずに光に接する事が出来たんじゃないかな、と。
それにしたって漁協のおっさん達の光への依存振りは気持ち悪いレベルだけど(笑)。

一方で、元々大人びた性格だったけれども実は一番精神年齢が低いとも言えたちさきは、姿かたちこ大人になりましたが内面はあんまり変わっておらず、それを一発で見抜いた――あるいはちさきが一番欲しかった言葉をあえて投げかけた――光は天然ジゴロ過ぎるだろう、などと思ったり。
まあ、流石に紡が不憫すぎるな、とは思いますが。自分が変えたくても変えられなかったちさきの心を、あっさりと光が篭絡してしまったのですからね……。まあ、それでもちさきの光に対する想いがいまだに恋愛的なそれなのかは曖昧な所なんでしょうが。紡に「光とあったのか?」と見抜かれて目を泳がせる彼女の姿は、まるで浮気がばれた新妻のような態度だったし。紡の自分への想いを知っているから後ろめたいだけなのかもしれませんが、まあそこの所はこれから明らかにされるでしょう。
それにしても、光やちさき、紡の心境を深く正確に察するあかり母さんが、娘の実に分かりやすい恋心に気付かないというのは、皮肉というかなんというか。まあ、気付いたら気付いたで中立の立場を貫きそうですがね。
光も自分がどれだけ人から好かれているかについては絶望的に鈍いので、美海の想いが自然に伝わるのは難しそうな。案外、予告でさゆが叫んでいる「自分だけ好きな人が帰ってきたから――」の台詞を偶然光が聞いてしまいばれる、という展開もありかも。

*1:むしろ先週の時点で全巻ポチっている私。これで美海が報われない結末だったら……いやそれはそれで有り、か(変態)。