たこわさ

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東京レイヴンズ 第14話「Black Shaman ASSAULT -術比-」感想

原作未読。
(以下ネタバレ)
蘆屋道満の強襲を受ける陰陽塾。塾長による足止めと結界により塾生達の避難は間に合うかに見えたが、比良多が天馬の制服に忍ばせていた呪符により結界が内側から破られてしまう。大量の土蜘蛛を相手に善戦しつつ塾長の導きにより屋上の結界へと逃げ込んだ春虎達だったが、そこに道満本人が襲来し結界は破られてしまう。夏目の切り札である北斗も捕われてしまい絶体絶命かと思われたその時、屋上に姿を現したのは陰陽師姿で身を固めた大友だった――。

きゃーオオトモセンセーステキー! 抱いてー!!
という黄色い歓声が沸き起こったかどうかは分かりませんが、万年講師の皮を被っていた大友先生が遂に陰陽師としての力を解き放ちました。なんだか、今までの中で一番作画も演出も気合の入ったバトルシーンだったように思えます。単純に大仕掛けで勝負を決めるのではなく、裏の掻きあいをしつつ大呪術をぶつけ合い、戦術的な展開も手に汗握る熱いバトルは近年のアニメの中でも屈指の戦闘描写だったのではないでしょうか?
大友先生の、一流の策士でありながら、わが身を危険に晒す事も厭わないという姿勢は彼本来のものなのか、それとも教え子達を守りたいという想いからなのか、どちらなのかは不明ですが、それでも彼が勇気と蛮勇の違いを弁えた人間である事は分かります。
呪力の封印を解かれ、大呪術の応酬の中で結界を持たせた鈴鹿以外は見事に足手まといというか何も出来なかった春虎達ですが、恐らくは陰陽師の中でも最強を競うであろう術者同士の戦いを間近で見たことで彼らの中に確かな「何か」が残ったのではないでしょうか? 案外、大友先生もそこまで見越して彼らの前で大立ち回りを演じたのかもしれません。大友先生の目的は道満に勝つ事ではなく、例え自分以外の人間の手によるものでも道満を「倒す」事だったでしょうし。まあ、ある意味大友先生の最強の武器は小暮だった、とも言えるかもしれませんがw
他にも春虎に褒められた鈴鹿がデレデレになったり、道満が全ての黒幕ではなかったりと、色々と見所がありましたが、何といっても幼女先輩ことすずの正体が意外でした。てっきり春虎達の影のボディガード的な人なのかと思っていましたが道満の式(本人いわく弟子)だとは……。しかも、彼女がやっていた儀式の性質から見るに、あれは道満を直ちに復活させるものなんじゃないかと思われ……。
今後も気の抜けない展開が続きそうです。