たこわさ

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マギ The kingdom of magic 第14話「隠された民」感想

原作既読。
(以下ネタバレ)
自分がレーム帝国のマギ・シェヘラザードの間諜である事をアラジンに明かしたティトス。彼に親近感を覚えたアラジンは、自らがマギである事を明かした上で、ティトスに協力を持ちかける。微妙な反応を返したティトスだったが、翌日には打って変わってくだけた態度でアラジンに接し始める。そんな中、二人はスフィントスと共にマグノシュタットの街について調べ始めるが、国民の大半が住んでいるはずの5等許可区がどこにも見当たらず、興味を覚えるが――。

魔法道具により他国では奴隷が従事するような雑用から解放された国マグノシュタット――だがその裏では、国民の大半をしめる等級5の人々から魔法道具の為のマゴイを吸い上げていた。マゴイが尽き弱った人間はそのまま奈落へ落とされるという、人間を使い捨てる現実。魔導士の楽園かと思われたマグノシュタットには、やはり裏の顔がありました。
裏の顔と言えばティトスの変貌振りも意外なところ。高慢ちきでいけすかないボンボンという顔は彼の仮の姿だったのか、アラジンとスフィントスの前で街の何気ない風景にはしゃぐ彼の姿はまるで童子のよう。その振る舞い事態がブラフなのかと思いきや、5等許可区でマゴイが尽きようとしていた少女・マルガを助けるその姿は真剣そのもの。そればかりか、危険を伴うと知りつつもマルガを外へ連れ出そうともし……。
そしてティトスと映し鏡のように、かつての温かい言動とは打って変わって冷たい言葉をティトスに投げかけるシェヘラザードの態度も気になるところ。二人の真実は一体どこにあるのか?