たこわさ

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凪のあすから 第七話「おふねひきゆれて」感想

(以下ネタバレ)
光達がおふねひき復活の為に東西奔走するお話。
まなかは「ひーくんらしくない」等と言っておりましたが、それは今まで光がまなかにリソースを割いていただけであり、本来的な光は周囲の状況を良く把握し、何をすればいいのか考え実行する事のできる男の子なんですよね。今まではそれが感情的な言動の陰に隠れていただけで。まあ、これは光の内面をモノローグで聞いている視聴者だからこそ思う事なのかもしれませんが。
ただ、光を理性的な行動に走らせている原動が、姉のあかりの事、そしてまなかと紡の仲を想っての事だというのはなんとも危うすぎる物で……。自分の痛みを噛み殺したままでの行動は、結局自分を傷つけるだけですからして。
そしてそんな光を嘲笑うかのように、大人達の意地の張り合いで結局おふねひきの実現が見えなくなってしまったばかりか、子供達みんなで作り上げたおじょしさままで壊れてしまう結果に。一昔前のうじうじ系主人公ならここでひきこもりモードに移行してしまう所でしょうが、本来的に激しい感情の持ち主である光は、挫折を怒りに変えあかりと共に海村を出て行くことに。
互いに依存しあう訳ではなく、それぞれの足でしっかりとうろこ様の妨害に立ち向かっていった光とあかりの意志の強さに、希望を感じてしまうのは早計でしょうか?