たこわさ

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リトルバスターズ! 〜Refrain〜 第6話「逃亡の果てに」感想

原作プレイ済み。原作の内容についてはアニメとの違いのみ取り扱い、先の話のネタバレはしません。
(以下ネタバレ)
鈴が成長する為に、とあえて突き放した理樹でしたが、転校先の学校の雰囲気は予想以上に重く、鈴から届くメールの内容は段々と救いを求めるような内容に……。
自分が鈴の背中を押したことは間違いだった、と思いはじめた理樹は、なんとか鈴を連れ戻そうと動き出しますがまるでそれを察知したかのように表れた恭介にそれを阻まれ……。遂には恭介が野球を始めたことも仲間を募った事も、全ては鈴を成長させるという目的の為だけであり実際にはリトルバスターズでの活動など彼にはどうでも良かったのだと疑心暗鬼に囚われるように。
そんな理樹がまず相談したのは最も身近な存在であるルームメイト・真人でしたが、彼は「自分は中立」と理樹の助けは出来ない事を告げます。いつも自分と一緒に困難に立ち向かってくれた真人からの思わぬ拒絶の言葉に意気消沈する理樹が次に助けを求めたのは頼りになる仲間・謙吾。真人とは違い彼は理樹に協力する事を宣言してくれました。
そんな中、理樹へのせめてもの譲歩なのか、恭介の計らいで鈴が土日だけ戻ってこられる事に。恭介がどうやってそんな調整を出来るのか不審に思いつつも、鈴との再会に心躍らせる理樹。しかし、戻ってきた鈴はすっかり疲れ果て、その顔にはいつもの無邪気な笑みは無く……。
見かねた理樹は謙吾と共に事を起こそうとするが、その前には再び恭介が――そればかりか真人までが――立ちはだかり、理樹達に「勝負」を持ち掛ける。勝てば鈴が戻れるようにしてやろう、と。
味方の投げた球をグラウンド外に多く打った方の勝ち――そんな真剣勝負に理樹は一投目を失敗してしまうが、恭介達も一投目は捨て球だった為、勝負はまだ五分と五分。二投目で見事な場外ホームランを打った真人を尻目に、理樹は「最強の親友」謙吾を信じて投球するが――その時、謙吾の視線に映る人影が。
――古式みゆき。かつて自殺を考えるまでに追い詰められていた所を謙吾に救われた少女。何故、彼女がそんな所にいたのか? 視聴者としても疑問に思う光景でしたが、謙吾にとってそれは疑問以上に動揺を誘う事実だったようで……理樹の放った球は打ち返される事なく、無情にもホームベースをすり抜けて……。

「茶番だぁぁぁ!! 恭介ぇぇぇぇぇぇっ!!」

いつも冷静な彼のものとは思えぬ叫びと共に恭介に襲い掛かる謙吾。理樹と真人に止められてもなお恭介を罵り続ける彼の怒りの理由は現時点で視聴者には明示されませんでしたが、少なくとも明らかにされた事実が二つ。
一つ目は、勝負の場に古式ゆかりが姿を現すことは、謙吾にとって信じがたい光景であったという事。二つ目は、謙吾が骨折している筈の腕でバットを振ったばかりか、同じその手で服がちぎれるほど激しく恭介に掴みかかっていた事。
果たしてその事実が一体何を指し示すのか? しかしそんな事に気付く余裕もない理樹は、遂に鈴を連れて二人だけの逃避行へと走る。
さて、理樹達の逃避行についてはエンディングテロップと共にダイジェストで描かれた為に詳細は分かりませんでしたが、実は原作ゲームではそれなりに細かく描かれている所でした。その詳細はネタバレになる為、アニメで描かれた部分の補足程度に。まず、理樹達が逃げ込んだ家は鈴と恭介の祖父の家。祖父を頼ってみたものの彼が不在だった為に、理樹と鈴は二人だけの生活を始めました。また、食事などは出来合いのものを買ってきたように見えますが、原作では理樹には少ないながらも両親が残した預金があり、それを崩して生活していた事が語られています。
一緒にお風呂に入っているシーンについては……色々と妄想を膨らませた方が楽しいと思うのであえてここでは語りませんw 個人的にはテンパッた理樹の謎の呟きが聞けなくて残念でしたが(?)。
鈴と理樹、まるで世界に二人だけになったかのような、穏やかな田舎での生活。しかし、かりそめの平和が長く続くはずも無く、彼らの元に警官と思しき大人達の影が……。
それでも鈴を守ろうとした理樹を無情にもナルコレプシーの症状が襲い、彼の世界は再び暗闇に包まれ……。一体二人はどうなってしまうのか? 恭介の真意は? 謙吾の動揺の正体は? そして世界の秘密とは? いよいよ盛り上がってきました。