絶園のテンペスト 第十九幕「願ったものは」感想

原作知識は連載を流し読みしてる程度でうろ覚え。
（以下ネタバレ）
思いのほかあっさりと和解した吉野と真広。そりゃあ左門さんも知らせを聞いてグワワァ〜ンとなりますわなｗ
しかしながら、必要最小限の言葉と少しの皮肉だけに見えた二人の会話に、二人の間でだけ通じる様々な思いの表明が込められていたのは確かでしょうね。この二人は、本当に掛け値なしに「親友」なのでしょう。――まあ、そんな言葉を使ったらこの二人は全力で気持ち悪がりそうですがｗ
何気に真広があれだけ否定していた愛花への恋心を自覚した、という所も大きいでしょうか。これで真広の「後悔」はより大きくなりましたけれども、恐らく同じ分だけ彼の「覚悟」も深まったと思われ。
葉風が吉野への気持ちを確定させ迷いを吹っ切った事と通じるものがありますね。二人とも、（片思いであるはずの）想い人の事を「俺の愛花」「私の吉野」と読んでいる所も一緒。やはり、愛花が「予言」した「吉野さんと付き合えるのは真広位のものです」という言葉は「女版真広とも呼べる人がいたら吉野と付き合える」という事の裏返しであり、葉風は真広と対を成すような存在((吉野のパートナー足りえる存在という意味において。)ということなのかもしれません。

絶園のテンペスト 2(完全生産限定版) [Blu-ray]