たこわさ

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絶園のテンペスト 第十三幕「夢の理」感想

原作知識は連載を流し読みしてる程度でうろ覚え。
(以下ネタバレ)
真広の見ている夢による総集編&あれから世界がどうなったかの説明。
年末年始を挟んでようやく再開したと思ったら総集編でガッカリ、という感想はもちろんあったりするのですが、実は真広の内面描写ってちゃんとされていなかったので入れるとしたらこのタイミングだよな、と納得もしたり。
で、真広が寝ている間に世界は「はじまりの樹」によって実質支配された状況に。戦争も紛争も個人間の争いでさえも「はじまりの樹」によって封じられ、また砂漠が緑化するなど地球環境が好転し、「平和」が訪れたように見える世界ですが、ユートピアというよりはディストピアなのが現状、といったところか。まずは圧倒的な暴力を示しておいて、その後に支配者として秩序を形成してみせ被支配民を隷属させやすくするというのは侵略者の常套手段な訳で。しかも犠牲者達の痕跡を丸ごと「はじまりの樹」が飲み込んでしまうことで、その存在すら人々の記憶から薄れやすくなってしまうというオマケつき。
もちろん、これだけだと「はじまりの樹」と「絶園の樹」のどちらが人類にとって真に味方と呼べる存在なのか判断つきかねるわけですが。
そして目覚めた真広に問いかけられる左門の「吉野を殺せるか」という言葉の真意やいかに……?