たこわさ

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PSYCHO-PASS 第18話「水に書いた約束」感想

(以下ネタバレ)
クライマックスへ向けて大きく舵を切ったシナリオだったのに監督の予告通り作画が物凄い事になっていて何度か爆笑してしまいましたw

まあ、構図としての作画の乱れはTVアニメでは珍しくないレベルでしたが、中割りが完全に抜けていてキング・クリムゾンが発動していたり口パクのタイミングが絶妙にずれていたりして、非常にシュールな事になっているところがまた笑いのツボを直撃してくれました。
それはさておき。
やっぱりあれ一体ではなかった局長ロボの分り易すぎる圧力により、逃亡した(死んでなかったのね)槙島の捜査から外された狡噛。苛立つ彼に「刑事であり続けてください」と懇願する朱には、狡噛が失いつつある「刑事としての矜持」が既に根付いているようで。
一方、宜野座は奇手でもって狡噛を槙島捜査に関わらせようとするが、局長にはその考えは看破されており……。まさか宜野座や朱の前で堂々とドミネーターの挙動をいじくってみせるとは思いませんでした。「どうせシビュラ=今の社会とそこに住む人々を捨てられないだろう」と宜野座達を嘲笑っているかのような態度ですが、まあ実際「彼等」の認識の中では宜野座も朱もその程度の取るに足らない道具でしかないのでしょうね。
しかし、古今東西の物語を見回しても黒幕が安易に前線に出てよい結果が出たためしはなし。朱がとっさに狡噛をパラライザーモードで撃って急場を凌いだように、人間には土壇場で思わぬ力を発揮する可能性が秘められている訳で。シビュラはそこのところを甘く見すぎていて、それが後々命取りになりそうだな、と。

しかし、「狡噛が体制側から追われる身になる」という大方の予想を地で行く展開ですね。