たこわさ

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氷菓 #18「連峰は晴れているか」感想

原作は「氷菓」「愚者のエンドロール」まで読了。
(以下ネタバレ)
幕間劇、といった風情の掌編でした。
ヘリの音に、中学時代の英語教師・小木がヘリ好きだった事を思い出す奉太郎。だが、里志も摩耶花もその話にピンとこない様子。その違和感から話は広がっていって……。
今回は珍しく、奉太郎が自分の為に動くお話でした。確かに、奉太郎は今まで基本的に「他人の頼み」がきっかけで動いてきたので珍しい出来事には違いないですが、いくらなんでも他の三人の驚きようが酷すぎるw あと、里志と摩耶花は分らないでもないけど、えるも奉太郎の「やる気の無さ」をしっかり認識していた、というのはちょっと意外かも。
二人で図書館に行く事になったものの、待ち合わせして並んで向かう事に気恥ずかしさを覚える奉太郎はやはり相変わらずのムッツリスケベ振り。まあ、シャイとも言えるんだけれども。
奉太郎が自ら動いてまで真相を確かめようとした気持ち。「ヘリが好きなんだ」と誤魔化した小木先生の気持ちも知らないで「小木はヘリ好きだったなぁ」とのんきに思い出を語る事が許せなかったその気持ち。えるは上手く言葉に出来なかったようですが……奉太郎の「心の真ん中」を端的に指す言葉過ぎて言えなかった、というようにも見え。