たこわさ

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氷菓 #12「限りなく積まれた例のあれ」感想

原作は「氷菓」のみ読了。
(以下ネタバレ)
いよいよ今までの騒動の中心にあった文化祭ことカンヤ祭が開始。だが、文集「氷菓」を刷り過ぎてしまった古典部一同は一部でも多く売ろうと策をめぐらす事に。
摩耶花のミス、という事ですが印刷屋も30部と200部をどうやったら間違えるんだか。私的には、登校時から元気のない彼女を優しく元気付ける里志の姿が少し意外。あれって、ただの「優しさ」だけじゃなくて摩耶花に対する強い思いやりを持つが故の行動に見えますわな。恐らく里志は摩耶花の事を普通以上に「好き」なんでしょうが、そうなると彼女の気持ちをいつまで経ってもはぐらかす事にも何か理由がある、という事になり……アニメ化されるエピソード内で明かされる事を願います。
一方で奉太郎も不器用ながら摩耶花を励ます姿は、前回の「愚者のエンドロール」の時とは立場は逆なれど、二人の絶妙な距離感――良い意味での「腐れ縁」――が表れてますな。
さて、考えた末に「総務委員会に売り場の拡張を願い出る」ことと「各種イベントに参加して古典部知名度を上げる」というアイディアが出された訳ですが、文化祭には色々と「気になるもの」が一杯で、えるは思わず寄り道を続けてしまい中々目的を達成できず……。里志は開会式会場に釘付け、摩耶花は漫研の売り場に「氷菓」を置いてもらおうと申し出ようとするが中々言い出せず、そして奉太郎は……お馴染みの省エネモードでまったりと過ごす、という状態。これで本当に目的は達成できるのやら。
ただ、そんな中でも色々と伏線らしきものがありました。
奉太郎が姉――というか何気に本人初登場――から押し付けられた「壊れた万年筆」が服飾部の優先エントリー券に化けたり*1、摩耶花が漫研の同級生の中ではなにやら孤立してるっぽい描写があったり。奉太郎の方は「わらしべ長者」の如き話にでもなりそうな雰囲気ですね。摩耶花の方はひと悶着あってそこから話が広がっていきそうな。
しかし摩耶花のコスプレの元ネタが「11人いる!」ってのは実に渋いセレクトですなぁ。今の若者に通じるネタなのか疑問ですがw
そしてEDが新しくなりましたね。正直、以前のバージョンはどうかと思ってましたが、今回の映像はちゃんとミステリが題材だし何よりコミカルかつえると摩耶花の表情や仕草がとても可愛らしい(そして奉太郎と里志はかっこいい)ので私的には◎。しかし、あの映像だと完璧にえる→奉太郎の恋愛フラグが立ってますが、本編ではどうなんでしょうか?

そういえば、上記コミックスには11話と今回の12話を繋ぐ「11.5話」が収録されたBDが同梱だとか。USTREAMでの先行配信は見逃してしまったので、購入を検討中……。

*1:伏線じゃないけどあのシーンの奉太郎の「精一杯の笑顔」が今回一番面白かったかも。