たこわさ

アニメやゲーム、映画・本などのレビュー・感想・情報を中心にお送りする雑多ブログ。

メディアは死にますか?

http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/kanagawa/news/20050625ddlk14040072000c.html

中井局次長はインターネット上であらゆる情報が飛び交う現代に、ジャーナリズムは不要とする堀江社長のメディア論を紹介。ジャーナリズムの役割を「情報をやみくもに流すのではなく、価値判断をして意義付けや解説をする役割を果たしている」と話した。またインターネットでアクセス数が多い記事の扱いを大きくすると主張する堀江社長に対し「みんなが関心を示さなければニュースじゃなくなるということになる。単にアクセス数だけでニュースの価値を決めるのは疑問」と話した。

一部の捏造大好きマスコミは別として、各新聞社の記事の裏には、たくさんの聞き込みや資料漁りで得た情報を再検討し、「客観的事実」と判断できる部分を抽出すると言う中々骨の折れる作業が隠れているわけで。
確かに、最近の行き過ぎた速報主義や安易にゴシップに走る多くのマスコミの姿勢を見ていると、「マスコミ不要論」を唱えたくなるのも無理は無いと思いますが、すべきなのは廃絶ではなく是正であるはず。
堀江は「新聞社の意図的な情報操作」廃絶の為に、市民記者を各地に根付かせて記事を書かせ、ネット上でのアクセス数が多い(=人気がある)記事を取り上げるシステムを確立する、などと言っていますが、それって今のワイドショー的偏向報道の究極形にしかなりえないと思うのですが。というか、人気のある=金になる記事しか載せない、という思想そのものが偏向報道を前提としているし。

ちなみに、堀江のメディア論そのものについては、江川紹子氏がこの記事で、堀江へのインタビューを元に解説しています。要点を良くまとめてある記事なので、是非ご一読を。