ゲゲゲの鬼太郎(第6期) 第43話「永遠の命おどろおどろ」感想
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
世間で吸血鬼騒ぎ起こる中、まなは学校からの帰り道に、何やら思いつめた表情をした級友の美琴と出会う。
実は、彼女の父親は少し前に世間を悪い意味で騒がせた科学者であり、部屋へ引きこもって顔を見せようとしない父親のことを気に病んでいたのだ。
時を同じくして、鬼太郎のもとに奇妙な依頼が届く。
「自分を殺して欲しい」というその依頼は、科学者の小野崎博士からのものだった。
ねこ娘によれば、小野崎博士は「不死の細胞」の精製に成功したのだという。
だが、他の研究者による再現実験はことごとく失敗し、世間からのバッシングを受けてしまっていた。
しかし世間からの評価とは裏腹に、小野崎博士は真実、不死の細胞を作り出していた。
世間を見返そうと自らの体で実験を行った小野崎博士だったが、そのことで思わぬ事態になってしまい、鬼太郎に助けを求めたのだった――。
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感想
「再現実験に失敗」というと、かの「STAP細胞」が記憶に新しい。
実際には、ああいった科学の産物は世に大きく報じられる前に、ある程度の検証がなされるものなので、あまり起こらないことらしいのだが……*1。
――それはともかく。
今回もまた、なんとも後味の悪い話になってしまった。
4クール目はこういった話が多いが……何かの伏線なのだろうか? 脚本にシリーズ構成の大野木寛氏が名を連ねているので、何か狙いがあるのかも? と勘繰ってしまった。
過去作品での「おどろおどろ」
おどろおどろは原作にも登場する妖怪だからか、歴代アニメにも毎回登場している。
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毛生え薬研究者の変わり果てた姿とされていて、今回のエピソードの原型となっていることが伺える。
「おどろおどろ」を倒した鬼太郎を、研究者の子供が恨む、という結末も同じ。
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おどろおどろに取り憑かれ、他人(子供)の血を吸わなければ生きていけなくなった人間として登場。
なお、巷で起こっているのは吸血事件ではなく誘拐事件。誘拐の犯人の正体は……。
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やはり科学者が実験の結果、おどろおどろに成り果ててしまったという設定。
最後には鬼太郎に救われる、という点が他のアニメや原作と大きく異なる点。
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こちらは少々風変わりで、恋する女性の血が大好物という変態妖怪(笑)。
血を吸われた女性は恋への情熱を失ってしまうので、結果として大量のカップルが破局するという……なんというお前ら(?)。
なお、おどろおどろはあくまでも引き立て役で、メインは「ろくろ首」と人間の青年の恋の行方だったりする。
「ゲゲゲの鬼太郎(第6期)」はDMM.com他で配信中。
*1:たとえば研究チームの中だとか、協力者間の間でならよくある話だとか。何かの偶然を「大発見」と勘違いしてしまうケースは少なくないらしい。そういった意味で、STAP細胞問題は異質(というかマスコミが検証の前に騒ぎすぎた)と言えるのかもしれない。