たこわさ

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終末のイゼッタ 第8話「残酷なおとぎばなし」感想

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今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

イゼッタが中心となった作戦により、ゲルマニアの空母は見事撃破された。その事を受けて、レッドフォード卿の誕生パーティーを隠れ蓑した各国代表による会議が催される。フィーネと共にパーティーに赴いたイゼッタだったが、そこで不思議な印象を受ける白髪の少女と仮面で素顔を隠したベルクマンと邂逅し――。

一方、ゲルマニア情報部のリッケルトは、イゼッタの秘密を探るべくエイルシュタットへと潜入を果たしていた。その最中、彼はお互いの素性を知らぬままビアンカとロッテと出会うが――。

感想

リッケルトが爆速で死亡フラグを回収していて、驚くよりもむしろ苦笑してしまった。お互い祖国への忠誠を誓いながらも敵味方に分かれて戦う――というシチュエーションも実においしかったはずだが、あまりにも個人のドラマが増えてしまっても収集がつかないだろうから、リッケルトの死は尺の都合でもあるのかもしれない*1

ビアンカのサービスシーン(笑)や、男装フィーネにドレス姿のイゼッタと、華やかな描写の裏でシビアな現実が描かれるのもこの作品らしい――そう思える程度に本作への印象が固まってきた。

わざわざフィーネが、イゼッタの力は戦術レベルであり戦略レベルではないという事を強調したにも関わらず、過剰に反応して「敵」認定するアトランタの姿勢は、そのまま現実の某合衆国の歴史にも言えることであり、思わず苦笑してしまった。まさか、かの大国が慎重を通り越してあそこまで臆病だとは、フィーネも夢にも思わなかっただろう。

ベルクマンが連れていた白髪の少女は、リッケルトの語った「おとぎ話」を信じれば、過去にエイルシュタットからゲールへと引き渡された「白き魔女」の末裔といった所か。クローンやら遺伝子移植やらでなければ、つまりはそういう事なのだろうが、そうなると本物の「白き魔女」が辿った運命は……あまり考えたくない。

*1:と思わせておいて、実はしぶとく生きていました! という展開も考えられるなくもないが、ヨナスの死亡が確定している以上、それはまずないだろう。