あらすじ
再びゲルマニアを撃退した事で、イゼッタの名声は世界に轟いていた。束の間の安息を楽しむフィーネ達だったが、その裏でジークはある懸案事項を片付けようとしていた――。
感想
脅しにも屈せずイゼッタの秘密を漏らさなかったヨナス。その気高さに対する「報酬」があれでは、何とも浮かばれない。ジークにとっても苦渋の決断であった事は理解できるし、彼のような裏方仕事は冷酷に徹しなければ守れるものも守れないという事も分かる。だが、ヨナスのような人間こそ、イゼッタ達の(精神的な意味で)強い味方となってくれたはずであり、やはりジークの判断は早計だったのではないか、という想いが残った。
むしろヨナスよりも前に、情報意識が第一次大戦の某国レベルで止まっているシュナイダーを始末したほうが良いのではないか、とも思ってしまった(苦笑)*1。
フィーネは第一話から毅然とした態度を貫いてきていたので、そういった点から国民の支持が高いのかと思われたが、まさかのポンコツ属性もお持ちとの事で、楽しませてくれる。後味の悪いエピソードだっただけに、フィーネの可愛らしさに少しだけ救われた思い。
そしてゲルマニアでは、皇帝と一部の者しか知らぬという秘密の「工房」の存在が明らかに。あからさまに「魔女」やその累計を収集した施設のように見受けられるが……。