たこわさ

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灰と幻想のグリムガル Episode.7「ゴブリンスレイヤーと呼ばれて」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

メリィの元パーティ仲間であるハヤシから、彼女達のパーティに起きた不幸な過去の出来事を知ったハルヒロ達。改めてメリィと向き合う為に、ハルヒロ達は決意を新たにするが――。

感想

EDのラスト一枚絵がハルヒロとメリィのツーショット(公式サイトのキービジュアル)になってて「あれ、この二人はセット扱いなのか?」とか思ってしまう程度に私はカプ厨らしい(前振り

メリィの悲しい過去を知ったハルヒロ達が「自分達も仲間を失ったから分かる」等という安い共感ではなく、あくまでも「自分達は今こういう風に思っていて、これからメリィとどういう風になりたいか」を語る事によってメリィと向き合う方法を選んだ件については素直に称賛を贈りたい。こういったセンシティブな問題について、少年漫画やラノベのメジャータイトルでは、主人公が自分の不幸な過去と照らし合わせて安い共感を示し、何故かそれが相手の心を溶かしてしまうというゲンナリする展開が多く見受けられるので、尚更に。
土足で踏み込まず、かといって腫れ物に触るように扱うでもなく、傍に寄り添う事を選んだハルヒロ達の選択の正しさは、その後のメリィの反応を見れば理解できるところだと思う、。世の傲慢な主人公勢は是非とも見習ってほしい(?)。

また、ハルヒロ達がああいった慎重かつ真摯な手段に出られたのは、メリィが「マナトが辿ったかもしれないもう一つの姿」とも言える境遇だった事も手伝っているように見受けられる。ハルヒロがあくまで「自分達の後悔」としてマナトの話を語った事によって、メリィは自分や仲間達が辿ったかもしれないもう一つの運命を意識し、その事が新たに自分を「仲間」と言ってくれたハルヒロ達と真剣に向き合うきっかけとなったであろうことは想像に難くなく。「仲間として向き合ってほしいが、過去のメリィや死んだマナトのような無理はしないでほしいし、させない」というハルヒロの無言のメッセージが届いた、とも言えるだろうか。
さて、次回はいよいよ「マナトの仇」を討つことになる様子。「ゴブリンスレイヤー」と揶揄されつつも堅実に日々を歩み続けたハルヒロ達の努力と辛抱は果たして報われるのだろうか?