たこわさ

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灰と幻想のグリムガル Episode.3「ゴブリン袋には俺たちの夢がつまっているか」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

ランタが女子風呂を覗こうとした事で、パーティー男女の間に溝が生まれてしまった。元凶であるランタには反省の色が全く見受けられない事が更に問題をこじらせる。おまけに長雨も手伝って数日間稼ぎがゼロの状態が続き、一層雰囲気が悪くなっていってしまう。
しかし、危機感を共有したハルヒロとユメがまず和解する事で次第にパーティー雰囲気は戻り始め、更に新しい「狩場」の開拓が順調に進んだことで次第に生活にも余裕が生まれ始め――。

感想

ランタの暴走である事は明らかなのに他の男子達も巻き添えをくらうという光景は一見理不尽だが、命を預け合う仲間という関係性において、一部の暴走を許したのだから連帯責任は当たり前ともいえる、また、一見ちゃらんぽらんに見えるユメが案外思慮深い面を見せている事を鑑みるに、過剰に怯えるシホルの為に、懲罰的に男子達への態度を厳しくしたとも受け取れる。ユメのそういった気遣いは、ハルヒロの意図を汲んでいち早く仲直りした件からもうかがえる。……もっとも、頭の良さが付いてきていないので、本人は苦労している様子だが。*1
ユメは私的に一番好きなキャラになりつつあるので、あまりひどい目に遭ってほしくないところ。ハルヒロと微妙にいい雰囲気ながらも、この二人は「仲のいい友達」的な関係に落ち着きそうな予感も。ハルヒロが人並みに異性を意識している事は今回明示されたので、必然、今後は恋愛方面の描写も出てくるのではないかとも。
順調に狩場を固めつつあるパーティーだが、ある程度の余裕が生まれた時が一番危ないもの。シホルとの仲や、本人も覚えていない「陰」の部分を何となく自覚しているらしいマナトが順調に死亡フラグを立てつつあり、彼が最初の「犠牲者」になってしまうのではないかと戦々恐々。過去のゲーム的世界観のファンタジー作品においては、仲間が序盤〜中盤に死んでしまってその蘇生の為に借金やら身の丈に合わないクエストやらを抱えてしまう展開が鉄板シナリオの一つとして存在していた事を知る身としては、似たような展開をも妄想してしまう。*2

*1:少々量りかねるのは、シホルとマナトの仲をプッシュしている時の寂しそうな表情の意味。二人のどちらかに淡い想いを抱いているようにも見えるし、彼女自身でさえ覚えていない「過去」に何かがあったから無意識にそういった感情を抱いているようにも見える。

*2:ランタが戦死してもあまり盛り上がらないだろうから、余計にマナトの身を案じてしまう(酷