たこわさ

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うしおととら 第弐拾参話「永劫の孤独」感想

今回の満足度:2点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

奪われた獣の槍を取り戻すため、キリオが生まれ育ったという「囁く者達の家」へと乗り込んだ潮達は、そこでキリオの育ての親でありエレザールの鎌の製作者でもある引狭の日記を発見し、一連の事態は全て白面の者の分身である女・斗和子が獣の槍を破壊するべく仕組んだ物である事を知る。とら、流、日輪の助けを借りてキリオのもとへ辿り着いた潮だったが、キリオに扇動された光覇明宗の若い僧達に阻まれ、獣の槍はそれを破壊するという煮えたぎった炉の中へ投下されてしまう。
絶望に打ちひしがれる潮だったが、その場に紫暮が現れ斗和子の正体を暴く。自分達が白面の者に踊らされていたのだと気付いた僧達は量産されたエレザールの鎌を手に斗和子へ立ち向かうが、鎌はあっさり破壊されてしまい何の役にも立たず、歯が立たない。「ママ」と斗和子を慕っていたキリオも自分がだまされていた事を知り、ただ嗚咽するのみだった。
己の無力さをかみ締める潮。その時、既に冷え切って固まってしまったはずの炉にギリョウの顔が浮かび上がり、潮にある問いかけを――。

感想

スピーディな展開のはずなのにそれを感じさせないのは、いちいち勿体つけた演出のせいか。獣の槍復活の件についても、潮とギリョウの掛け合いだけ見れば熱いはずなのだが、炉に浮かび上がったギリョウの顔がシュール過ぎたためか、はたまた久々に潮の演技が微妙だったせいか、あまり印象に残らず。紫暮の登場シーンと流の背中に日輪が落下するシーンなどは色々な意味で面白かったのだが。
せめてもの救いは、潮のキリオへの涙ながらの鉄拳制裁と、それを見て日輪がお役目様の最期の言葉の意味を悟るシーンが丁寧に描かれていたことか。