たこわさ

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うしおととら 第拾参話「遠野妖怪戦道行〜其の弐〜」感想

今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

戦いの場に居合わせてしまった老人を救い、近くの集落へと逃げ込んだ潮。さすがに妖怪達も人里で強引に襲ってくるような事はなく、ようやく一息ついた潮は、事のあらましを尋ねる老人の言葉もあり、獣の槍を抜いて以降の妖怪達との関わり合いや今までの戦いについて思いを馳せるが、やはり今回のように問答無用で妖怪達の恨みを買うような覚えはなく、苛立ちを募らせる。
やがてしびれを切らしたのか、人里にも拘らず妖怪達が再び襲い掛かってくる。他の人間達を巻き込まぬよう妖怪達を挑発しつつ集落から離れる潮だったが、連戦の疲れから遂に倒れてしまう。最早これまで、と思われた時に潮を救ったのは、雷信とかがりの兄妹だった。妖怪達に「裏切者」呼ばわりされながらも、二人は潮を護って奮戦するが、次第に追い詰められてしまう。再び窮地に立たされた潮達だったが――。

感想

とらのツンデレが発揮されたエピソードだった(笑)。とらは粗野に見えて実際には筋の通らない事は許せない質なので、やはり普通の妖怪とは価値観を異にする存在なのだろうな、と再認識。一方の雷信、かがりは人間的感情に感化されているようにも見えるが、実際には仲間意識・同族意識の強い妖怪としての本分を全うしているようにも思えた。
山ン本はそもそも「結界の女」が白面の者を護っているのには深い理由がある事を察していたようだが、それでも配下の妖怪達の暴走を許したのは、人間の少年一人を庇う為にわざわざ骨を折るメリットを感じなかったからだろうか? この辺り、本作品の妖怪達が持つ悪い意味でもおおらかさ=大雑把さを感じさせる部分でもある。オマモリサマが彼のもとを訪れるのがもう少し遅かったら、と思うと潮の悪運は相当なもののように見受けられる。
オマモリサマだけの登場であり小夜好きとしては少し寂しかったが、あまりにも小夜の存在感が増してしまうと誰がヒロインなのかよく分からなくなりそうなので結果オーライなのかもしれない。