櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第玖骨「お祖母ちゃんのプリン」感想
今回の満足度:4点(5点満点中)
(以下ネタバレ)
あらすじ
祖母の遺品を整理する中、生前彼女が形見分けしてくれると言っていた絵の存在を思い出した鴻上。祖父が描いたものの内の一つに違いないはずだが、具体的にどの絵の事を言っていたのかは教えてもらっていなかった。祖母へのお供え物を買った帰り道、偶然に櫻子と正太郎に出会った鴻上は、櫻子ならば一体どの絵が祖母の言っていたものなのかわかるのではないかと相談するが――。
鴻上の祖母の件もあって、自分の亡くなった祖母のお墓参りにやってきた正太郎だったが、突然の雨に襲われ櫻子の家に逃げ込む。お供え物の残りであるプリンを食べながら櫻子とばあやさんに祖母の思い出話をしていた正太郎は、話の流れで長年引っかかっていたある小さな疑問を二人に語る。正太郎がお見舞いに来るときには必ず同じ店のプリンを頼んでいたという祖母、しかし彼女自身は特にプリンが好きだった訳ではなかったという。重病で満足に食事もとれない中、何故わざわざ好物でもないものをお見舞いの品に頼んでいたのか? 正太郎の疑問に答えたのは櫻子ではなく、なんとばあやさんで――。
感想
鴻上さんの祖母の話から正太郎の祖母の話に繋げ、正太郎自身が何気なく発した言葉を、今度は櫻子が返してあげることで彼の心のしこりを取り除いてあげるという、なんともきれいな流れでした。それだけにラストに挿入された次回エピソードの前振り部分? が蛇足に感じてしまい。
櫻子に自分だけ名前で呼ばれている事の優越感を正太郎に対し隠そうとしない鴻上さんの「悪い顔」が実にツボでした。お前らは恋のライバルかw
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