たこわさ

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うしおととら 第拾壱話「一撃の鏡」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

潮達が旅立ってから数日、地元では友人やクラスメイト達が何も言わずに学校を休み続ける潮の事を心配し、心なしかいつもよりも暗い雰囲気が漂っていた。特に麻子は心ここにあらずな状態で、傍から見ても元気が無かった。麻子を心配した真由子は、両親の不在を口実に自分の家でのお泊り会に彼女を招く。潮に関わる思い出話などを語り麻子の気持ちを解きほぐしていく真由子。彼女の気遣いに麻子も表情を柔らかくしていく。……しかしその時、部屋に置いてあった古い銅鏡から怪しい気配が広がり――。

感想

ある程度のご都合主義を包含しながらも、鏡を巡る不思議な力が遠く離れた場所同士を束の間結びつけるそのストーリーコンセプト自体は実に綺麗なものに感じた。何故、潮が水鏡の中に麻子達の姿を垣間見たのか、何故「雲外鏡」が助けを求められる場所にいたのか、などとりようによってはご都合主義に捉えられかねない描写もあるが、本編を眺めていると「恐らくはこういう事ではないか?」とそれら理由をうかがわせる描写もちらほら見受けられ、そういった適度な「緩さ」がエピソード全体に頑なでない柔軟さを与えているようにも思えた。
麻子が潮の正体に気付かなかった*1点や、ある程度事情を知っているはずの真由子までもがあれを「夢」と認識してしまった辺りはご愛嬌、というか一種のオチか。

*1:真由子の言葉でやっと確信した。