たこわさ

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うしおととら 第八話「ヤツは空にいる」感想

今回の満足度:5点(5点満点中)
(以下ネタバレ)

あらすじ

紫暮に見送られ、とらと共に母を知る為の旅へと出た潮。まずは北海道に向かう為に空港を訪れた潮は、勇という少女と出会う。先日起こった自衛隊機とのニアミスで航空機が墜落した事故、勇はその機長の娘だった。当の自衛隊機のパイロットであり勇の父の元部下でもある厚沢は、「事故は化け物のせい」と語るが当然の事ながら勇はその話を信じない。
厚沢の話に真実味を感じた潮が、とらにその妖怪に心当たりがあるかどうか尋ねると、とらはその妖怪――衾と過去に戦った事があるという。雷も打撃も効かない、弱点は「おはぐろの歯」と「いっぱいの炎」だけという厄介な相手だという。
潮達を乗せた飛行機が飛び立ちしばらく後、飛行機は突然の衝撃に見舞われる。何事かと窓の外を見た潮達の目に飛び込んできたのは、巨大で奇怪な妖怪――勇の父親の飛行機を襲った衾の姿だった。厚沢はコックピットの乗員の無事を確かめに、潮はとらを焚き付けて衾の相手をさせるが、弱点を突かない限り衾は倒せない。潮から衾の弱点「いっぱいの火」を聞いた厚沢はミサイルならば衾を倒せるのではと考える。自衛隊に救援要請を送る厚沢だったが、「化け物に襲われている」という厚沢の言葉と、レーダーには何も捉えられない事から、自衛隊側も緊急出動をかけられなかった。
衾を機体から引き離しレーダーに反応させるため、潮ととらは力を合わせて衾に挑むが――。

感想

遂に旅客機墜落という大規模な事故にまで妖怪が関わっている事が明かされ、もしかするとこの作品世界では一般には知らされていないだけで日ごろから妖怪との戦いが行われているのでは、などと思ったものの、少なくとも自衛隊側には妖怪の存在は伝わっていなかったようなので、光覇明宗の活動はあまり政府などには知られていない様子。しかし、ミサイルまで発射した事態になっては、妖怪の存在は無視できるものではなくなりつつあるのでは、とも思い。
獣の槍ととらによる力押しだけではなく、厚沢をはじめとする普通の人間達の手助けもあって大妖怪を討伐した、というシチュエーションには中々のカタルシスを感じた。
しかし……潮が勇と打ち解ける際に見せた手練手管からは、彼が所謂「天然ジゴロ」の素質を持っているのではないかと感じ、「あれこれハーレムアニメだったっけ?」と一瞬ながら思ってしまった(笑)。