グリザイアの楽園 3話「カプリスの繭III」感想
前シリーズ視聴済み。原作未プレイ。
(以下ネタバレ)
あらすじ
雄二達は最終課題として戦場へ派遣された。銃弾が飛び交い、油断すれば自分も味方もあっさりと死んでしまう、冷酷な世界。「ヤブイヌ小隊」に配属された雄二達も、前線へと赴き敵軍と殺し合う。いまだに生き物を殺すという事を体が受け付けてくれない雄二だったが、上官であるJ少尉による「暗示」により、次第に抵抗が無くなっていく。
死と隣り合わせの戦場の中で段々と感覚が麻痺し、多少の銃撃や砲撃が近くに着弾しても動揺しなくなっていく雄二達。異常な精神状態での任務が続いたが、やがて雄二達は帰還を命じられ無事に戦場を後にする。
当初の予定通り日本に帰る為に仲間のもとを去る雄二。彼に好意を寄せるミリエラは寂しさを隠しきれないが、「親友」であるダニーは快く送り出してくれる。日本に帰った雄二は、麻子に「未だ生きる意味を見い出せないから、これからは麻子の為に生きていく」と告げ、今後の人生の指針を決める。
……しばらく後、千鶴を救ったテロ事件鎮圧任務の際、ダニー達と再会した雄二。相変わらずの人懐っこい笑顔を見せてくれたダニーだったが、その任務が彼と会う最後の機会になった――。
感想
テロ事件鎮圧任務の時に生きていたから、てっきり同期の連中がみんな今も元気にやっていると思っていましたが、ダニー……。「事故で死んだ」と言っているので戦死ではないようですが、雄二としては「親友」が死んだ事への悲しみだけではない、複雑な想いを抱いてしまったのではないかと思います。
そしてこの後、前作での描写を見る限り麻子も死んでしまう訳ですが……雄二が今現在普通に殺人に手を染められるのは、J少佐の暗示が生きているからではなく、案外ダニーや麻子のような大切な人間が戦場以外で死んでしまった事に対する複雑な感情に由来しているのかも。
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