たこわさ

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失われた未来を求めて 第一話「失われた未来」感想

原作は未プレイ。
(以下ネタバレ)
典型的なエロゲ原作、という感じ。やる気のない鈍感すぎる主人公、いかにも報われなさそうな幼馴染、主人公に片思いのツンデレ暴力少女、小柄で掴み所のない腹黒感漂う先輩、とまあどこかで見たような、テンプレート感あふれるラインナップ。とはいえ、エロゲもラノベもある種の様式美に染まった最近の傾向を鑑みれば、その点はマイナス要素とは限らないので、肝心かなめなのはシナリオやらキャラクターが生き生きと動くかやら、そういった筆致にあたる部分でしょうけれども。

で、そのシナリオですが、第一話から主人公と両想いになったと思った幼馴染がいきなり重大事故に遭って重体(というか死亡)してすわこれが噂に聞く君望系負けDOGルートの始まりか!? と思ったら、唐突に時が巻戻ってちょっと違う展開に――と、謎めいた、と言えば耳触りがいいですが、結構乱暴な展開だな、と。
しかも主人公が発見した謎の少女がまた何とも「主人公に発見された裸の少女は高確率でメインヒロイン」の法則(?)に従ったテンプレートの匂いがプンプン。あれこれ幼馴染さんやっぱり負けDOG決定なんじゃ?

キャラクターの作画も乱れがちだし、これは駄目な方の細田(ホソダ)監督作品になってしまいそうな予感が……。
腹黒でトランジスタグラマーでポニーテールでたみやすともえヴォイスという私的に大好物な要素が揃った凪沙の存在が多少は救いですが、ループものにでもならない限りスポットが当たる事はなさそうなので期待は出来ないかも。*1

*1:第一話の展開から見るに一種のループものである事が予想されますが、よほど原作の個別ルートが薄い展開でもない限り、各キャラクターのシナリオがフォローされることは考えにくいので。まあ、ヨスガノソラ位割り切った構成になればあり得るかもしれませんが。